日水、CYBOZU、ミタチなど/本日の注目個別銘柄

2017年12月28日 16:51


<5911> 横河ブHD 2667 +126大幅続伸。いちよし証券ではレーティングを新規に「A」、フェアバリューを3800円としている。NEXCOの発注条件の改善効果で、今期は橋梁事業の採算性が急速な改善局面を迎えているとしている。また、高い競争力を背景に鋼橋の受注残高の増加が継続しており、中期的な成長ドライバーになると考えているもよう。今期の大幅増益に続いて、来期も営業2ケタ増益を見込んでいる。

<3321> ミタチ 2074 +319大幅続伸で上昇率トップ。前日に発表した第2四半期決算が好感された。累計営業利益は9.1億円で前年同期比3.7倍、通期計画12.5億円に対する進捗率は73%に達している。第1四半期と同様の高い増益率が第2四半期も継続しており、業績上振れ確度が高まる状況となっている。車載機器関連や工作機械向けの受注が好調で、海外アミューズメント分野も需要が回復しているもよう。

<7514> ヒマラヤ 1346 +105大幅続伸。前日に発表した第1四半期決算が好感された。営業損益は800万円の黒字となり、前年同期5億円の赤字から収益は大きく改善している。上半期は4億円の赤字予想であるが、上振れ期待が高まる形のようだ。在庫管理の実施などによって利益率が上昇したほか、店舗運営費用の見直しなどで販管費も想定以上に抑制できているもよう。

<3001> 片倉 1556 +117大幅反発。香港の投資ファンドであるオアシス・マネジメント・カンパニーの株式大量保有が明らかになっている。大量保有報告書によると、発行済み株式数の7.92%に当たる278万7400株を保有している。今後の株式買い増しなど需給思惑や投資ファンドの大量取得による株主還元圧力の強まりなどが想定される状況にもなっているもよう。

<3050> DCM 1045 -72大幅反落で一時下落率トップ。前日に第3四半期決算を発表、累計営業利益は174億円で前年同期比0.6%減と減益になっている。上半期は同4.2%の増益であったため、足元での収益悪化にネガティブなインパクトも強まっているもよう。天候不順などの影響で売り上げが計画を下回ったほか、出店や改装によるコスト増も重しになった。通期計画206億円、前期比5.0%増益予想の達成に不透明感も。

<5202> 板硝子 996 -36大幅反落。今期純利益が80億円から、前期比82%減益の10億円になる見通しと発表。米国での税制改革法案成立を受けて、繰り延べ税金資産を100億円取り崩すことが背景。一方、リストラや減損費用が想定ほど膨らまず、税引き前利益は30億円程度増加へ。繰り延べ税金資産の取り崩しは実際に費用が発生するわけでなく、将来的には減税効果がプラスとなるが、短期的にはバランスシートの改善抑制に繋がるとの見方に。

<9307> 杉村倉庫 1325 +51大幅続伸。ラジオ番組で注目銘柄として取り上げられており、個人投資家の関心が高まる形となったようだ。1月通常国会では「IR」法案が審議される見込みであり、再度カジノ関連に注目としているもよう。候補地としては大阪が有力と捉えており、関連銘柄として位置づけているもよう。なお、連想感などから桜島埠頭<9353>なども本日は人気化している。

<6566> 要興業 1161 +99大幅続伸。25日に東証2部に新規上場、公開価格750円を26%上回る950円の初値をつけた。初値示現後はもみ合ったが、昨日の半ばからは上値追いが優勢、直近IPO銘柄循環物色の流れが強まっているもよう。今後はIPOの空白期間に入ることで、需給妙味は一段と高まる状況のようだ。一方、カチタス、オプトランなどは利食い売りに本日下げが目立つ形となっている。

<4776> CYBOZU 557 +50大幅反発。前日に今12月期の業績上方修正を発表。営業利益は3.8-6.1億円のレンジ予想から6.7-8.6億円のレンジに引き上げている。クラウドサービスの売上上振れ、費用計上時期の変更などが利益を押し上げるもよう。また、18.12期業績予想も明らかにしており、営業利益は4-7億円のレンジとしている。引き続き、人材採用や広告宣伝、米国市場への先行投資を積極化する予定となっている。

<1332> 日水 591 -21大幅反落。SMBC日興証券では投資判断「1」継続ながら、目標株価を980円から860円に引き下げている。業績予想の下方修正が背景。今期営業利益は260億円から235億円に修正、会社計画をやや下回るとみている。来期は261億円から228億円で減益を見込んでいるようだ。漁獲不振による水産セグメントと、原料高と売上低迷による北米セグメントの下振れを考慮している。《DM》

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