「先物取引」とは?初心者にもやさしい入門講座!(9)先物取引で、どうやったら利益が得られるの?(馬渕磨理子)
2017年12月27日 08:50
*08:50JST 「先物取引」とは?初心者にもやさしい入門講座!(9)先物取引で、どうやったら利益が得られるの?(馬渕磨理子)
こんにちは!フィスコマーケットレポーターの馬渕磨理子です。今回は、先物取引で、どうやったら利益が得られるのか?ということについて掘り下げてまいりましょう!
○損益はどのように生じるのか?
みなさんが一番気になるところは、実際に商品取引を初めた時に、「損益がどのように出るのか」だと思います。大事なところなので、詳しくお話ししますね。
商品先物は「安く買って高く売ると利益になる買い注文」と、「高く売ったものを安く買い取ると利益になる売り注文」の両方があります。先物取引は、イメージが湧きにくいかもしれませんが、「先」=「つまり将来の物の値段を予想して取引する」ということです。例えば、スーパーやコンビニに行って必要な物を買う時、その場でその商品に対する対価を支払いますよね。先物取引の場合は、必ずしも商品そのものは行き来しません。その場でその商品の対価を支払うのではなく、今後値段が上がると思えば「その商品を買う契約をし、ある一定の期間後に売って利益を得たり」、その商品の価値が下がると思えば「売る契約をして、ある一定の期間後に買い戻して利益を得たり」するのです。これを差金決済(さきんけっさい)と言って、商品を実際には受け取らずにお金のやり取りだけで決済する方法があるのです。
一方、一定期間後にその商品が必要な場合は、契約した時の対価を払って商品を受け取ることもできます。分かりやすく具体例を挙げると、金は現物を欲しい方が多いです。そこで、先物取引で金を買っておいて、期限まで売らなければ、「金の現物を手にすること」ができます。ただ、個人投資家の方にとって、たとえば大量のガソリンや大豆の所有権を手にしても困ると思いますので、その点は気をつけてくださいね。
○どう勉強して行けばいいのか
先物取引について、少しずつイメージが沸いてきたでしょうか?更に興味持った方は、まずは日常の新聞やニュースで、原油などの商品先物の情報に注目してみて下さい。そして、インターネットでも先物取引の情報は検索すればたくさん出てきます。その中でも特に、情報がまとまっているサイトが東京商品取引所(TOCOM)のホームページです。トップページには「商品先物に特化したマーケット情報や値動きの分かるチャート」も掲載されています。そちらでまずは、先物取引の情報に慣れてみて下さいね。さらに積極的に先物取引について学びたいという方にはセミナーで情報収集することをおすすめします。先物取引は読み方が分かりにくい言葉や用語がありますので、生のセミナーを受講するとかなり勉強になります。その他、東京商品取引所による【先物取引の検定試験】を利用してみるのも有意義だと思います。合格すれば認定証が受け取れるとともに、先物取引についてより深い知識が自分のものになります。
次回は、先物取引まとめ、TOCOMの取り組みについて掘り下げて考えていきたいと思います!
“「先物取引」とは?初心者にもやさしい入門講座!”は、商品先物取引の基礎をフィスコの見解でコメントしています。
フィスコマーケットレポーター 馬渕磨理子《HT》