新千歳で16年発生の飛行機事故、乗客の多くが手荷物持ち脱出でトラブルに
2017年12月26日 19:31
2016年2月、新千歳空港で誘導路を走行中の飛行機でエンジントラブルが発生、緊急脱出を行う事故があった。このとき、機内からの脱出時に多くの乗客が手荷物を持って脱出用シューターに向かったことが明らかになり問題となっている(毎日新聞、朝日新聞、北海道新聞)。
機内では手荷物を持たないよう指示があったが、それに従わない乗客が多く、脱出前に乗務員が荷物を取り上げる事態になっていたという。その結果、1分半以内で完了する想定だった全乗客の脱出に9分がかかり、さらに荷物が操縦室のドアの前に積み上がり機長が出られなくなり、機長や副操縦士が避難指揮を取れないという状況になっていたそうだ。
脱出用シューターは空気で膨らんでいるため、荷物などが引っかかると割れる恐れがあるという。