防衛相、敵基地攻撃能力は「現在、保有計画ない」

2017年12月7日 06:57

小野寺五典防衛大臣は5日の記者会見で、一部報道が、敵攻撃能力を可能にするミサイルの導入方針を政府が固め、来年度予算にミサイル導入のための戦闘機の改良費用などを計上するということを伝えているが、事実関係は、との記者団の問いに答え「関係経費を平成30年度予算に計上する方針を固めているわけではない」とした。

 そのうえで、小野寺大臣は「敵基地攻撃能力については、日米の役割分担の中で、米国に依存しており、今後とも日米の間での基本的な役割分担を変更することは考えていない」とした。

 小野寺大臣は「従前から述べているように、自衛隊は敵基地攻撃を目的とした装備体系を保有しておらず、現時点で保有する計画もないということだ」と述べた。

 また、過去最大規模で米韓空軍の合同演習が朝鮮半島上空で4日から展開され、8日まであることについて、小野寺大臣は「私どもとしては、この演習について強い抑止力を示す意味でも米韓が協力して進むことは地域の平和と安定に資するものとして、わが国としては評価をしている」と述べた。(編集担当:森高龍二)

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