レザ・ザラブ氏の裁判開始、結果次第ではトルコリラがさらに下落か サンワード貿易の松永氏(三井智映子)

2017年12月5日 09:03


*09:03JST レザ・ザラブ氏の裁判開始、結果次第ではトルコリラがさらに下落か サンワード貿易の松永氏(三井智映子)
皆様こんにちは。フィスコマーケットレポーター三井智映子の「気になるレポート」です。

高金利で人気のあるトルコリラが下落傾向にあるのは皆様ご存知でしょうか?トルコの強権的なエルドアン大統領がイランへのマネーロンダリングに関与しているとの疑惑も重しとなっています。

レポートでは、『米国で逮捕されているレザ・ザラブ氏の裁判が本日から開始されます。レザ・ザラブ氏は、すでにエルドアン大統領のイランへのマネーロンダリング関与に対して自白しており、トルコの銀行やエルドアン大統領のマネーロンダリング関与について司法取引に持ち込むことが予想されます』と分析しています。

さらに、『今回の裁判でトルコの複数の銀行への制裁金が発生することになれば、トルコの銀行が外貨入手困難に陥り、トルコ経済が打撃を受ける可能性も高まります。そして、トルコ中銀が自国通貨防衛の為に利上げに動けば、鈍化しはじめているトルコ経済成長を更に悪化させる可能性も高まります』とも伝えています。

そして今後の値動きについては、『今回の裁判が進んで、トルコの複数の銀行がイランへのマネーロンダリングに関わったことが明らかとなれば、トルコリラが更に売り込まれることになりそうです。ここは、トルコリラに対して弱気な見方を継続するべきかもしれません』との見解となっております。

今回の裁判結果を見守るとともに、外貨資金に依存するトルコ経済がどうなるのか、トルコリラの値動きも注視してまいりましょう。

上記の詳細コメントは、ブログ「松永総研~北浜の虎と呼ばれた男~」の12月4日付「トルコリラ」にまとめられていますので、ご興味があればご覧ください。

フィスコマーケットレポーター 三井智映子《DM》

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