スマホ販売台数、17年第3四半期は3億8340万台 中国本土以外の全地域で増加

2017年12月4日 23:46

Gartnerのデータによると、2017年第3四半期のスマートフォン販売台数は前年同四半期比1,116万台増(3.0%増)の3億8,340万台だったそうだ。中国本土で大幅な減少がみられる一方、それ以外の地域ではすべて増加している(プレスリリース)。 地域別販売台数トップの中国本土は、前年同四半期比1,321万台減(11.0%減)の1億712万台。これに対し、2位のアジア太平洋地域(APAC)新興国では1,062万台増(15.0%増)の8,155万台、3位の北米も479万台増(11.2%増)の4,751万台と大幅に増加している。APAC新興国では4G対応やカメラの性能が注目され、SamsungやHuaweiなどの手ごろな価格のモデルが増加の原動力になったという。北米ではSamsungのフラッグシップ新モデルが人気を集めたようだ。中国本土ではAppleが再び増加に転じるなど有名ブランドの高価なモデルに人気が集まり、低価格なローカルブランド製品の売り上げを浸食したことが減少の原因になっているそうだ。 ベンダー別にみると、1位のSamsungが2015年第4四半期以来の2桁成長となる1,387万台増(19.3%増)の8,560万台で、シェアも3ポイント増の22.3%となった。また、5位のXiaomiは1,193万台増(79.8%増)の2,685万台となっており、昨年第2四半期以来5四半期ぶりにトップ5に復活した。シェアも3ポイント増の7%となっている。Xiaomiの増加は中国国外の市場における成長が大きいとのこと。 3位のHuaweiは401万台増(12.3%増)の3,650万台、4位のOPPOも486万台増(19.8%増)の2,946万台と2桁成長を実現しているが、2位のAppleは244万台増(5.7%増)の4,544万台にとどまる。ただし、Appleは新製品の発売時期から第4四半期に大きく増加する傾向がみられ、2014年と2016年にはSamsungを上回る1位となっている。今年はiPhone 8/8Plusが第3四半期の終わりに発売され、iPhone Xは第4四半期の発売となったことから、大幅な増加も予想される。GartnerではiPhoneだけでなくスマートフォン全体の販売台数が第4四半期に大きく増加するとみており、2017年の年間販売台数が15億7千万台に達すると予想している。 なお、IDCの2017年第3四半期スマートフォン出荷台数データでもトップ5の順位は同じだ。ただし、エンドユーザーへの販売台数を推計するGartnerのデータと比べ、Samsungは720万台増(9.5%増)の8,330万台、Appleは120万台増(2.6%増)の4,670万台、Xiaomiが1,400万台増(102.6%増)と増加数・率が大きく異なる。

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