シャープ、日ペHD、パソナなど/本日の注目個別銘柄

2017年12月1日 15:48


<3672> オルトプラス 1219 +134大幅続伸。取締役候補の選任について発表。12月22日開催予定の株主総会に付議する新任取締役候補として、佐藤秀樹氏の名前が挙がっていることが前場は期待材料視された。同氏は株式会社セガ・エンタープライゼス(現株式会社セガゲームス)在任中、代表取締役社長として経営に携わった経験を持ち、今後の事業展開に対する期待感が高まっているもよう。また、後場にはキングネット社などを巡る思惑も広がったようだ。

<6753> シャープ 3815 +280大幅反発。東証2部から東証1部への市場変更が承認されたと発表(12月7日付で指定)、ファンドなどから買い需要が発生することから、材料視されたようだ。同社は液晶パネル事業の不振で16年3月末に債務超過に陥り、8月に東証2部に指定替えとなっていた。その後、鴻海(ホンハイ)精密工業の傘下入りをきっかけに経営再建が進展。17年6月に1部復帰を申請していた。

<4612> 日ペHD 3735 +285大幅反発。米塗料大手アクサルタでは、同社が提案した買収交渉を打ち切ったと明らかにしている(同社側も発表)。企業価値を巡って考えが一致しなかったもよう。22日に買収提案を行ったと発表、その後は巨額の買収負担が懸念されて売り優勢の展開となり株価は足元で大幅に下落していた。買収可能性がなくなったことで本日は買戻しの動きに。

<6460> セガサミーHD 1340 -18反落。業績予想の下方修正を発表している。通期営業利益は従来の200億円から130億円に減額修正。遊戯機業界における規則改正が来年2月に施行されることに伴い、下期の販売スケジュールを大幅に見直したもよう。パチスロ販売台数は15.8万台から8.9万台に、パチンコ販売台数は20.3万台から13.6万台に修正。もともと下期の業績低迷は想定されていたものの、修正数値は想定以下との見方が優勢のようだ。

<7244> 市光工 1128 +38大幅反発。クレディ・スイス証券では投資判断「アウトパフォーム」継続で、目標株価を1100円から1300円に引き上げている。2022年の売上目標1600億円に向けた拡販活動は順調、日系完成車メーカーの主要モデルを対象にシェアを拡大している状況は好評価としている。また、車載センサーを駆使した電子ミラー上市も果たすなど、自動車の電動化・自動化といったメガトレンドへのタイムリーな対応もプラス視。

<7860> エイベックス 1634 +85大幅続伸。東海東京証券では投資判断を新規に「アウトパフォーム」、目標株価を2570円としている。今期を第三創業と位置付けて全社的な改革を実施、経営理念を再定義して組織の大胆な改革を実行している他、事業の選択と集中を行い全社最適化の徹底を図っていると評価。国内でも唯一無二の「エンタメ総合商社」を目指し、収益基盤は拡大傾向にあると捉えている。今期営業利益は会社計画73億円を上回る82億円と予想。

<2168> パソナ 1994 +266大幅反発。人材派遣大手が相次ぎ、一般事務派遣の料金引き上げに乗り出すと報じられている。待遇改善などの原資に充てるようだ。人材派遣大手の一角である同社にとっても、人材確保やマージンの拡大につながるとみられ、今後の一段の業績成長が期待される形になっているもよう。また、10月の有効求人倍率が4ヵ月ぶりに上昇していることなども同業界の支援材料につながっている。

<3696> セレス 1590 +125大幅反発。第三者割当を実施すると発表している。サイバーエージェント<4751>に1株1470円で普通株式50万株を割り当て、7億2960万円を調達するようだ。サイバーエージェントは4.42%の株式を保有する第6位株主となる。資金調達によって仮想通貨事業の展開力が一段と強化されるとみられるほか、関係強化による事業領域の広がりなども思惑視される形に。

<4968> 荒川化学 2292 -162大幅続落で一時下落率トップ。静岡県富士市の同社富士工場で爆発が発生し、10数名の負傷者が出ているとの報道が伝わっており、売り材料視される展開になった。富士工場は同社主力工場の一つであり、製紙薬品、コーティング、粘接着、機能性材料などを扱っている。生産設備への被害など詳細は不明だが、稼働停止などによる業績影響が懸念される状況に。《DM》

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