米国のイールドカーブから米国景気の先行きを探る~eワラントジャーナル(馬渕磨理子)

2017年11月24日 11:29


*11:29JST 米国のイールドカーブから米国景気の先行きを探る~eワラントジャーナル(馬渕磨理子)
こんにちは、フィスコマーケットレポーター馬渕磨理子の「eワラントジャーナルの気になるレポート」です。

eワラントジャーナルのコラムで「イールドカーブ」について興味深い記事を見つけましたのでご紹介いたします。

米国のイールドカーブについてはニュースでもよく耳にします。同コラムではイールドカーブの形状や読み取り方について、現状の経済分析とともに解説しています。

どうやら、『米国のイールドカーブは徐々にフラット化が進んでいる』ようです。イールドカーブを見る上で重要なポイントは『イールドカーブの形状が経済動向に応じて変化』することです。同コラムによると『長期金利が短期金利に比べて大幅に高い状況では、イールドカーブの傾きが急となり(スティープ化)、逆に長期金利と短期金利の差が縮小する状況ではイールドカーブの傾きは緩やかになります(フラット化)。また、ごく稀に短期金利が長期金利を上回り、右肩下がりのイールドカーブとなることもあります。いわゆる「逆イールド」と呼ばれる現象』があるようです。

米国景気の先行きに悲観的な投資家が増えると『保有する株式を売却して長期国債を買う動きが出てくるので、国債の買付により10年あたりの長期ゾーンを中心に利回りが低下すると考えられます。短期金利に変化がなければイールドカーブがフラット化』することになります。同コラムによると『2年以下の短期ゾーンでは一貫して利回りが上昇しており、米国債のイールドカーブは徐々にフラット化している』ことが分かると述べています。

そして、10月時点で長短スプレッドは依然としてプラスですが、短期金利が上昇傾向にあり、長短スプレッドは徐々に低下しています。過去には『長短スプレッドがマイナスとなっている、「逆イールド」の時期』に、米国では株価がピークをつけたと同コラムでは述べています。イールドカーブのフラット化が進んでいる状況は、『FRBによる金融引き締めと将来の景気拡大期待の縮小を示唆しているもの』と考えているようです。今後も政策金利の引き上げに伴う短期金利の上昇が続くことが予想される一方で、長期金利が大きく上昇していないことから米国景気の持続性に疑問を持っている投資家も少なからず存在しているようです。このことから【現状の長短スプレッドを踏まえた今後のシナリオと選択すべき投資戦略】について同コラムでは紹介しています。

なお、上記の記事の詳細は、eワラント証券が運営している「eワラントジャーナル」の11月10日付のコラム「米国のイールドカーブから米国景気の先行きを探る(2017年11月時点)」にまとめられています。

馬渕磨理子の「気になるレポート」は各種レポートを馬渕磨理子の見解で注目し、コメントしています。レポート発行人との見解とは異なる場合がありますので、ご留意くださいませ。

フィスコマーケットレポーター 馬渕磨理子《DM》

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