FOMCメンバー間でインフレ見通しなどで見解の相違も
2017年11月23日 18:19
*18:19JST FOMCメンバー間でインフレ見通しなどで見解の相違も
22日公表された米連邦公開市場委員会(FOMC)会合の議事録(議事要旨)によると、近い将来の利上げは適切であるとの判断が示されたが、多くの参加者は低インフレについて「一過性の要因だけではなく、より持続性のある状況の影響を反映している可能性がある」との見方を示していたことが判明した。
インフレ見通しについては、一部メンバーの強気な意見(労働市場の引き締まりが続く中でインフレリスクが高まる可能性がある)が紹介されているものの、今後の金融政策の道筋についてメンバー間で見解の相違があることが認められた。
なお、イエレン米連邦準備制度理事会(FRB)議長は21日、ニューヨーク大学で開かれたイベントで、「早急過ぎる緩和策の解除はインフレ率を目標未満にとどめるリスクがあるが、緩和解除のペースが遅過ぎることにもリスクがある」と指摘した。市場関係者の大半は12月の追加利上げを確信しているが、一部の市場関係者は「2018年以降の金利見通しについては予断を許さない状況が続くことになる」と警戒している。《MK》