iPhone XのFace ID、人間の目とブラックオリーブを区別できないか

2017年11月20日 11:18

閉じたまぶたの上にブラックオリーブなどを載せ、iPhone XのFace IDに目が開いていると誤認識させるという実験動画を顔認証アプリ「ZoOm」の開発元FaceTecが公開している(動画[1][2]FOODBEASTの記事)。 iPhone Xでは画面注視認識機能がデフォルトで有効になっており、Face IDを使用する際に目が開き、意識して画面を見ているかどうかを識別する。これにより、眠っている間に無断でロック解除されることを回避できるとされる。画面注視認識機能は設定で無効化することも可能だが、当然ながら実験では有効に設定されている。 実験は眠っている役の男性(FaceTecのCTO)がFace ID登録したiPhone Xを使い、ブラックオリーブなどのピザのトッピングや別人の目の写真、ボトルキャップをまぶたに載せてアンロックできるかどうかを試すというもの。ピザのトッピングはブラックオリーブ単体のほか、ペパロニとブラックオリーブ、マッシュルームとブラックオリーブの組み合わせでもそれぞれ実験が行われている。目の写真はインクジェットプリンターで印刷した別人の顔写真から切り抜いたものだという。 結果としては目の写真とピザのトッピングでは瞬時にロック解除に成功。ボトルキャップはすぐには認識されなかったが、角度を変えることでロック解除に成功している。動画の後半はGoogle Pixel 2を使用した自社製品の宣伝になっており、ZoOmが偽の目玉にだまされないことを強調している。 Face IDに関しては、ベトナムのセキュリティ企業 Bkavが特製のマスクで突破できたことを発表している。Bkavは2009年に東芝やLenovo、AsusのノートPCの顔認証技術を突破した企業だ。また、10歳の男の子が母親の顔で登録されたFace IDを突破する動画も話題になっている。

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