【株式評論家の視点】日本システム技術の今3月期第2四半期は大幅増益、押し目買い妙味が膨らむ

2017年11月17日 07:15

 日本システム技術<4323>(東1)は、「情報化の創造・提供による社会貢献」をモットーとして、いかなる企業系列にも属さない完全独立の立場を堅持することにより、業種、技術分野、プラットフォーム等を問わず、常に最新の技術に挑戦しつつ、自由な立場で幅広い分野の開発技術に取り組むことを経営の基本方針として、ソフトウェア事業(受注ソフトウェアの個別受託開発)、パッケージ事業(学校業務改革パッケージの開発・販売及び関連サービス)、システム販売事業(IT機器の販売及び情報通信インフラの構築)、医療ビッグデータ事業(医療情報データの点検、分析及び関連サービス)を運営している。

 従来からの強みである企業・公共向け大規模受託開発、トップシェアを誇る戦略的大学経営システム「GAKUEN」をはじめ、医療情報サービス「JMICS」、金融機関向け統合パッケージ「BankNeo」など業界話題の自社ブランド製品を展開し、事業拡大を推進しているほか、これら新製品の研究開発と併せ、2012年7月には株式会社新日本ニーズ、SafeNeeds株式会社及び桂林安信軟件有限公司の3社を同社グループに迎え、各種戦略的提携の拡大に取り組み、グローバルな事業展開を推進している。

 11月8日に発表した今2018年3月期第2四半期業績実績は、売上高69億8400万円(前年同期比12.2%増)、営業利益9300万円(同3.9倍)、経常利益1億1800万円(同3.2倍)、純利益6000万円(同7.5倍)に着地。売上高と各利益指標は前年同期と比べて全て増加し、堅調に推移している。

 今18年3月期業績予想は、売上高146億25100万円(前期比2.8%増)、営業利益7億9000万円(同38.3%増)、経常利益7億9500万円(同27.4%増)、純利益4億7000万円(同14.4%増)を見込む。年間配当予想は、期末一括25円継続を予定している。

 株価は、7月28日につけた年初来高値1763円から9月6日安値1214円まで調整を挟んで10月30日高値1595円と上昇。上げ一服から11月15日安値1300円と下げている。ソフトウェア、パッケージ及びシステム販売の特性としては、顧客の検収時期が多くの企業の会計期末にあたる3月に大きく集中しているため、通期業績予想は達成できる見通し。三角保ち合いを形成しつつあり、日柄調整が進めば、上放れする可能性はある。ここから押し目買い妙味が膨らみそうだ。(株式評論家・信濃川)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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