いぬやしき 第5話「獅子神優子」 ヒロと母の関係に鳥肌!【感想コラム】
2017年11月15日 19:30
記事提供元:アニメコラムサイト|あにぶ
回を増すごとに面白くなるアニメ、『いぬやしき』。今回は一気に話が加速する、超重要な第5話です。
Contents
1 直行、悩む2 直行、ついに出会う3 直行、涙を流す4 自分の家族には愛情があるヒロ5 いぬやしき 第5話目で話が大きく動き始めた
■直行、悩む
前回描かれた暴力団襲撃のニュースが、TVで報じられています。
直行はヒロの仕業だと考えますが……。
学校では、ヒロ&直行がクラスメートを銃撃した――と噂になっています。
射殺事件があったにもかかわらず、普通に学校はやっています。噂がある一方で、友人たちと楽しそうにもしているヒロ。
そんなヒロに対し、直行は悩みます。
真実を言いたい。通報したい。しかしどう説明すればいいのか。
ネットであれこれ調べていると、ふと興味深いニュースが目に入ります。
■直行、ついに出会う
天使が降臨?現代日本で起こり続ける奇跡
というタイトルのニュースです。
重病患者が次々と完治していくという、不思議な現象が多発しているというのです。
ヒロが人を殺しつつ、救い続けてもいる?
と考える直行ですが、すぐに思い直します。
もう一人いるのだとしたら? と。
ヤクザを壊滅させたのも別の人物だとしたら……その人なら、ヒロを止められるかもしれない。
ヒロは異常な聴覚も持っていました。
もしもう一人いるのなら、声を届けられるかもしれない。
直行は殺されそうになっている演技をして、叫びます。
すると本当に、犬屋敷 壱郎が現れて……。
■直行、涙を流す
直行は壱郎を部屋に招き、ヒロの幼馴染であることを話します。
病院の奇跡、ヤクザ退治は壱郎がやったことだと知り、「凄い……本物の……ヒーローだ」と涙を流しました。
しかし、ヤクザの目と脊髄を破壊したのは壱郎の意思ではありません。
人助けをするのも、自分が機械の化物だと認めたくないからです。
そんな壱郎は、自分はヒーローなんかではないと言いますが……
「今まで会ったことある、どの人より人間らしい……人間です」
直行はその葛藤こそが人間であると、またも涙を流すのでした。
いじめにあっていた直行が言うと、説得力があります。
「僕はあなたの力になりたい」
こうして、技術を使いこなせない壱郎に頼もしい味方が出来たのでした。
■自分の家族には愛情があるヒロ
それからの2人は、着々とシステムを使いこなす練習をします。
はじめはまったく使いこなせない壱郎に不安を覚える直行でしたが、ついにビームを自在に撃てるようになります。
一方ヒロは、クラスメートからの告白を「ありがとう」と優しく断ります。
帰宅後は家族と過ごすヒロ。ここだけみると普通の好青年ですが、父とその家族の家から出た後に、母の待つアパートに戻るという、複雑な家庭環境が明らかに。
母は自分が末期がんであることを告白。
ショックを受けたヒロは、「いやだ……死なせない、絶対」と母を治療。身内にはとことん優しく、実は愛情も持っているヒロ。
そんなヒロは、人間に戻る夢を見ます。
結局のところ、ヒロも機械になってしまった被害者なのです。
とはいえ、母のために口座をハッキングし、違法に入手した金で高級マンションの部屋を用意し――。
連続通り魔のニュースを見て、犯人に対し「許せない」と口にする母を前に、辛い表情を浮かべたり。
母のために、もう人を殺すのはやめよう。
そう誓うヒロでしたが、あれだけたくさんの人を殺しておいて、自分だけ幸せになることは許されませんでした。
家に警察が押し寄せてしまい――。
いいところで終わりです。
■いぬやしき 第5話目で話が大きく動き始めた
壱郎と直行が出会い、一気に行動の幅が増えた壱郎サイド。
人間らしい部分に触れていき、一方で犯した罪に苦しめられていくヒロ。
話が大きく動き始めました。
人助けをする壱郎が攻撃力を身に着け、人をさんざん殺してきたヒロが人を治した……この対比もまた面白いですね。
カットされた原作のシーンでは、壱郎が直行の助けを借りスマホを取り込むシーンがあります。
指でUSBポートをスキャンし、スマホと接続。視界にスマホ画面を表示できるようにするのです。これにより、手を使わずに通話が出来るようになります。
アニメでも、よく見るとヒロがスマホを使わずに通話をしています。これは、そういう機能なのです。
ちなみに、今回の名セリフは「ああっ、出るよ! 出していいの!?」でしょうか。
そしていよいよ来週は、伝説の2ちゃんねる襲撃回です。
アニメ史に残る神回の予感がしますね。
(あにぶ編集部/星崎梓)