映画『ビブリア古書堂の事件手帖』黒木華×野村周平で人気ミステリー小説を実写化
2017年11月11日 11:51
映画『ビブリア古書堂の事件手帖』が、2018年に全国で公開される。原作は三上延による同名の小説で、黒木華と野村周平が主演を務める。
■三上延の“古書探偵ミステリー”が実写映画化
原作の「ビブリア古書堂の事件手帖」シリーズは、鎌倉の片隅にあるビブリア古書堂の店主である篠川栞子が、古書にまつわる数々の謎と秘密を解き明かしていくミステリー小説。SNS発信の口コミで人気が爆発し、本屋大賞をはじめとする数々の賞を受賞、発行部数は累計640万部を突破している人気作品だ。いわゆる“キャラクター文芸“ブームの火付け役とも言える同シリーズが、コミック化やTVドラマ化を経て、遂に実写映画化。主演に黒木華と野村周平、監督に三島有紀子を迎え、“古書探偵ミステリー”が劇場の大スクリーンにやってくる。
■篠川栞子役に黒木華、五浦大輔役に野村周平
若く美しいビブリア古書堂店主・篠川栞子を演じるのは、黒木華。『小さいおうち』(14)で第64回ベルリン国際映画祭最優秀女優賞(銀熊賞)を日本人最年少で受賞、同作と『母と暮せば』(15)で日本アカデミー賞最優秀助演女優賞を2年連続受賞するなど、高い演技力で日本映画界を牽引する彼女が、驚くべき本の知識とプロファイリング能力を持つ文芸女子、栞子を魅力たっぷりに演じる。
そして、ひょんなことからビブリア古書堂で働き始め、栞子に密かに思いを寄せる五浦大輔役には、『ちはやふる 上の句・下の句』(16)、『22年目の告白 -私が殺人犯です』(17)など話題作への出演が続く野村周平。本作では、本が読めない特異体質と、不器用ながらも誠実で憎めない性格を持つ難しい役どころに挑戦する。
■『繕い裁つ人』の三島有紀子が監督
そんな2人を主役に物語をまとめあげるのは、『しあわせのパン』(12)や『繕い裁つ人』(15)、『幼な子われらに生まれ』(17)などを手がけた三島有紀子。人物像を深く掘り下げることに定評のある三島監督が、1冊の古書から始まるミステリアスなストーリー展開と共に、栞子と大輔の純朴で愛らしい関係性を繊細に描く。
■あらすじ
五浦大輔(野村周平)は、亡くなった祖母の遺品から夏目漱石の直筆と思われる署名入りの『それから』を見つけ、鑑定依頼のため北鎌倉の古書店「ビブリア古書堂」を訪れる。そこで出会ったのは、極度の人見知りながらも、本に対しては並大抵でない情熱と知識を持つ、若く美しい店主・篠川栞子(黒木華)だった。栞子は本を手に取り見ただけで、大輔の祖母が死ぬまで守っていたある秘密を鮮やかに解き明かしてしまう―。栞子の推理力に圧倒された大輔は、足を怪我し、力仕事のできない栞子のためにビブリア古書堂を手伝うことに。互いの魅力に惹かれ始め、二人の距離が少しずつ近づく中、栞子は大輔にある秘密を打ち明ける。それは、自身が所有する太宰治『晩年』の希少本が、“大庭葉蔵”という謎の人物に狙われ、栞子自身も度重なる脅迫を受けており、足の怪我もその人物の仕業だという驚きの告白だった。太宰治『人間失格』の主人公“大庭葉蔵”を名乗る謎の人物の正体は―。そして明かされる50年前の悲しく切ない愛の物語―。
■作品情報
映画『ビブリア古書堂の事件手帖』公開時期:2018年全国ロードショー出演:黒木華、野村周平原作:三上延『ビブリア古書堂の事件手帖』(メディアワークス文庫/KADOKAWA 刊)監督:三島有紀子脚本:渡部亮平、松井香奈© 2018「ビブリア古書堂の事件手帖」製作委員会