最も嫌われているプログラミング言語は「Perl」、Stack Overflow調べ
2017年11月4日 09:00
Stack Overflowによれば、開発者に最も嫌われているプログラミング言語はPerlなのだという(Stack Overflow Blogの記事、The Registerの記事)。 Stack Overflowでは開発者を対象にしたアンケート調査を定期的に実施しているが、今回のデータは求人情報サービス「Stack Overflow Jobs」の履歴書作成機能「Developer Story」で入力されたデータから抽出したものだ。Developer Storyには仕事を希望する(好きな)テクノロジーと希望しない(嫌いな)テクノロジーをタグで指定するオプションがあり、ここから好きと嫌いの比率を計算している。 嫌われているプログラミング言語については少なくとも2,000回以上出現したもので、Perlから少し離れてDelphiとVBAが第2グループを形成している。さらに大きく離れた第3グループはPHPとObjective-C、CoffeeScript、Rubyとなっている。最下位(嫌われていない)のはRで、KotlinやTypeScript、Rustが続く。 Stack Overflowのトラフィック増減で見ると、あまり嫌われていない言語は増加傾向がみられ、嫌いの率が3%を超える言語は減少傾向がみられるという。特にTypeScriptとKotlinは前年比100%を超えているそうだ。ただし、VBAのようにやや増加しているものや、嫌われていないのに大幅な減少がみられるClojureやMATLABといった例外もある。MATLABに関しては、データ解析をしない開発者がわざわざ言及しない可能性が指摘されており、Rが嫌われない理由も同様の理由ではないかと予想されている。 このほか、プログラミング言語に限定せずテクノロジー全般で最も嫌われているのはInternet Explorerで、Visual BasicやCOBOL、Flashが続く。逆に好かれている方は機械学習やGit、Python 3.xなど。Developer Storyは履歴書であることから、単純な好き嫌いを回答するアンケートなどとは回答者の心構えも異なる。たとえば、仕事の経験はあるがもう扱いたくないテクノロジーや、既に他のテクノロジーへの置き換えが進んでおり、嫌いと公言しても問題なさそうなものが「希望しない」方のフィールド行きとなる可能性も指摘されている。