【業績でみる株価】Hameeは調整一巡感、18年4月期増収増益・増配予想
2017年11月1日 11:59
Hamee<3134>(東1)は、スマホ・タブレット向けアクセサリーを販売するコマース事業を主力として、クラウド型EC事業者支援のプラットフォーム事業も展開している。18年4月期増収増益予想、そして増配予想である。株価は9月の上場来高値から反落したが調整一巡感を強めている。
■コマース事業主力にプラットフォーム事業も展開
スマホ・タブレット向けのクセサリーを販売するコマース事業を主力として、EC自動化プラットフォーム「ネクストエンジン」によるクラウド型EC事業者支援のプラットフォーム事業も展開している。
17年9月にはクマ型メッセージロボット「HAMIC Bear(はみっく ベア)を発表した。IoT分野に進出し、プラットフォーム事業との新たな相乗効果を創出する方針だ。
■18年4月期増収増益・増配予想
18年4月期の連結業績予想は、売上高が17年4月期比9.6%増の93億20百万円、営業利益が5.0%増の11億61百万円、経常利益が10.4%増の11億57百万円、純利益が8.5%増の7億55百万円としている。コマース事業、プラットフォーム事業とも好調に推移し、先行投資負担を吸収して最高益更新予想である。配当予想は50銭増配の年間5円(期末一括)としている。
第1四半期(5~7月)は売上高が前年同期比34.4%増収となり、営業利益が75.2%増益、経常利益が2.2倍増益、純利益が2.0倍増益だった。コマース事業が35.4%増収、プラットフォーム事業が27.1%増収と、いずれも大幅伸長し、ネクストエンジン契約数5000社に向けたプラットフォーム事業の先行投資をコマース事業が吸収して大幅増益だった。主力のコマース事業では引き続き「iFace」シリーズが好調に推移した。プラットフォーム事業の総契約社数(OEM除く)は17年4月期末比125社増加の2767社となった。
通期予想に対する第1四半期の進捗率は売上高22.1%、営業利益21.5%、経常利益20.5%、純利益22.9%である。スマホ新機種発表やクリスマス需要などの影響で第1四半期の構成比が小さい季節特性を考慮すれば順調だろう。通期ベースでも好業績が期待される。
■株価は調整一巡感
株価は急伸した9月の上場来高値2135円から反落したが、1600円近辺で推移して調整一巡感を強めている。10月31日の終値は1637円、今期予想連結PER(会社予想連結EPS47円44銭で算出)は約35倍、時価総額は約261億円である。週足チャートで見ると26週移動平均線が接近している。反発のタイミングだろう。(MM)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)