Google Pixel 2 XLの分解リポート、ディスプレイ取り外しは比較的容易

2017年10月25日 07:54

headless曰く、 米国などで先日出荷が始まったGoogle Pixel 2 XLをiFixitが早速分解し、分解リポートを公開している(分解リポートiFixit.orgのブログ記事)。

 最近のスマートフォンはディスプレイユニットの接着に強力な接着剤が使われていることが多く、加熱して接着剤を柔らかくする必要がある。Pixel 2 XLでは接着にフォームテープが使われており、加熱することなく取り外しが可能だという。しかし、背面上部5分の1ほどを覆うガラスパネルは接着が強く、加熱しなければ取り外せなかったとのこと。また、バッテリーの接着に使われているのは引っ張るとはがれるテープではなく、枠にぴったりとはまっているため、取り外しに手間取ったようだ。

 Pixel 2/2 XLの特徴として、Active Edgeと呼ばれるセンサーが両サイドに埋め込まれており、本体を握る動作によるジェスチャー操作が可能となっている。Active Edgeセンサーは間隔をあけて一列に並んだ金属のブロックを2枚のフレキシブル基板で挟んだ構造だ。基板上には金属ブロックの間をつなぐようにストレインゲージが配され、本体を握ると発生する歪みにより抵抗値が変動する仕組みになっている。

 Pixel 2 XLの修理しやすさスコアは10点満点中6点。多くのコンポーネントがモジュール化されており、ディスプレイアセンブリーを取り外せば交換可能になる点と、一般的なプラスネジのみが使われている点が高評価ポイントになっている。ディスプレイユニットは取り外しが容易なものの、薄くて強度が低いとして中間の評価となっている。特にスピーカーグリル付近の強度が弱いとのこと。低評価ポイントはバッテリーが取り外しにくい点、固いミッドフレームと、そこに固くはめ込まれたディスプレイケーブルカバーにより修理作業の手間が増える点を挙げている。

 なお、いつもの分解リポートは分解していく様子の動画を掲載しているが、今回は分解状態から組み立てなおしていく様子の動画になっている。分解リポートには記載されていないが、特に強度が低いとされるスピーカーグリル付近を分解時に破損していたようだ。

関連記事

最新記事