空自、北海道・襟裳でPAC-3の機動展開訓練 弾道ミサイル対処能力向上へ
2017年10月23日 10:48
小野寺五典防衛大臣は今月31日にPAC-3機動展開訓練を北海道襟裳分屯基地で実施すると発表した。航空自衛隊は、弾道ミサイル対処能力の向上を図るための訓練だとしている。
小野寺大臣は「北朝鮮による弾道ミサイルの発射が相次いでいることも踏まえ、弾道ミサイル対処に係る戦術技量の向上を図ることは極めて重要と認識している。同時に、多くの国民が不安を感じている中、自衛隊の弾道ミサイル対処に係る即応体制を顕示することは国民の安全・安心感の醸成にも寄与すると思っている」とした。
記者団が、そもそも襟裳岬上空を北朝鮮のミサイルが過去2回飛んだといっても、はるか上空で大気圏外(500キロから700キロ上空で宇宙空間)のもので、射程圏内に届いていないものだが、どのような事態を想定しての訓練なのかとの問いに、小野寺大臣は「わが国への直接的な落下がなければ破壊措置はしないというのが基本」と語った。
そのうえで「どういう事態が起きるかわからない、わが国に飛来する、あるいは到達するようなミサイルの一部が来ないとも限らない、そういう場合に備えて、展開訓練を行うということになると思う」と述べた。(編集担当:森高龍二)