空気清浄機や空気に配慮した住宅への関心高まる、「空気の質」考慮の暮らし
2017年10月23日 10:58
これからの季節は「空気」への関心が高くなる季節だ。冬の乾燥、春先の花粉、そして結露などによるカビや、風邪やインフルエンザウイルスなど。さらには中国から飛来する微小粒子状物質によるPM2.5などの問題もある。
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窓を閉め切ることが多くなる冬はとくに、自宅やオフィスなどの空気をどれだけ清潔かつ快適に保つことができるのかは、健康オタクならずとも気になるところだ。
実際、日本国内の空気清浄機市場は堅調で、内閣府の消費動向調査によると2016年3月時点の普及率は約44.3%。およそ二軒に一軒の割合で空気清浄機を保有していることになる。しかも最近は5万円を超える高級モデルが人気というから、空気環境に対する意識の高さが伺える。
売れ筋の空気清浄機としては、スウェーデンの空気清浄機専業メーカー・ブルーエアや国内家電ベンチャーのカドーなどによる「大風量アピール」商品や、国内家電メーカーのほとんどがうたう「フィルター交換10年不要」などのメンテナンスが簡単な機種、そして、イオンの力で除菌・消臭を行う、パナソニックの「ナノイー/ナノイーX」、ダイキン工業の「アクティブプラズマイオン」、シャープの「プラズマクラスター」等の機種がある。
中でも、パナソニックはグループ全体で空気環境の改善に力を注いでいる。子会社の住宅メーカーであるパナホームも、戸建住宅のフラッグシップ商品「カサート プレミアム」に工業化住宅業界としては初めて、新概念の換気・空調システム「エアロハス」を標準装備しているが、今夏より採用住宅をオプション仕様として拡大展開している。
この「エアロハス」は、パナソニックの「専用エアコン+換気システム」による換気・空調システムで、家中を快適な温度に保ちながら、自然の力(地熱)の活用と各室を温度センサーで制御することにより、快適性と省エネを実現するものだ。話題のZEH(ネット・ゼロ・エネルギーハウス)への対応も容易で、需要が伸びているという。
また、この「エアロハス」は今年度の「第11回キッズデザイン賞」(主催:内閣府認証NPOキッズデザイン協議会)において、「子どもたちの安全・安心に貢献するデザイン部門」で受賞している。
空気の汚れはアレルギーなどだけでなく、ストレスにも大きく影響する。家族の健康や子どものすこやかな成長のためにも「空気の質」に配慮した快適なくらしをおくりたいものだ。(編集担当:石井絢子)