小学館の図鑑、毒キノコを「食用」と誤記載
2017年10月22日 23:32
小学館は20日、「小学館の図鑑NEO きのこ」で毒キノコを「食用」とする誤記載があったとして、同書の回収・交換を発表した(プレスリリース、YOMIURI ONLINEの記事、日本経済新聞の記事)。 誤記載があったのは25ページ左下、「キシメジのなかま①」の「ヒョウモンクロシメジ」の説明文で、「毒」とすべきところが「食用」になっているという。誤記載は監修者からの修正指示を編集者が見落としたことが原因とのことで、今後は編集・校了体制を一層強化して再発防止に努めるとのこと。 現在までに誤記載による健康被害は報告されていないが、ヒョウモンクロシメジを発見した場合にも食べないよう呼び掛けている。同書が手元にある場合、小学館の「図鑑NEO きのこ」回収係あてに送料着払いで送れば、修正版が完成次第返送される。同書は6月23日発売で、これまでに1万6千部が売れたそうだ。 農林水産・食品産業技術振興協会(JATAFF)によれば、ヒョウモンクロシメジは欧州や米国では有名な毒キノコで、日本では10年ほど前から発生が報告されているという。誤って食べた場合、ごく少量でも嘔吐や下痢などの中毒症状が出るとのことだ。