BtoB企業、ネットマーケティング重要視も活用はまだ不十分
2017年10月20日 07:33
経営者にとって新規顧客獲得は常に悩みの種だ。デジタルマーケティングが主流の時代を迎え、今まで通りの手法では成果を伸ばすことが難しくなっている。特にBtoBビジネスを主とする業態では活用が難しいとされるWebを活用した顧客へのアプローチ施策も、今後必須となる事は明らかだろう。このような状況の中、BtoB企業が顧客としたいターゲットへリーチし、顧客獲得を強化していくにはどのような課題があり、またどのような施策が求められるのだろうか。そんな中、フルスピードは全国のBtoB企業の経営者・役員に対して新規顧客獲得施策に関するアンケートを実施した。
まず、現在の顧客獲得施策の状況について尋ねたところ、「とても上手くいっている」(9.5%)、「どちらかというと上手くいっている」(34.8%)と、44.3%が“上手く行っている”と回答。反対に”上手くいっていない”とする回答は「どちらかというと上手く言っていない」(15.8% )、「まったく上手くいっていない」(1.8% )の17.6%となった。また、「どちらでもない」が37.1%となり、施策の成果検証が難しいケースがあると考えられる。
現在のインターネットを使った顧客獲得施策が「まったく上手くいっていない」(2.9%)、「どちらかというと上手くいっていない」(13.2%)と答えた割合は16.1%だった。一方、「どちらかというと上手くいっている」(35.3%)、「とても上手くいっている」(7.4%)と回答したのは42.7%となり、BtoB企業でも効果的なWeb施策の活用ができていると考えられる。ただ、「どちらでもない」(39.7%)という結果を見ると、まだ十分に満足できるような結果ではない企業もいる状況がわかる。
インターネット関連施策を行っている経営者・役員に現在の顧客獲得施策がターゲティングできているか尋ねたところ、「そう思う」(21.4%)、「ある程度はそう思う」(55.2%)と76.6%が“ターゲティングできている”と答えました。「そう思えない」は、16.9%にとどまった。
インターネットでの顧客獲得施策についての知見について尋ねたところ、「最低限の知見しか持っていないと思う」(40.9%)、「知見は持っていないと思う」(9.1%)と50%が“十分な知見を持っていない”と回答している。顧客獲得施策においてインターネット関連施策の実施が22.5%にとどまっているのは、”十分な知見を持っていないこと”が理由の1つと考えられるだろう。(編集担当:久保田雄城)