小野寺防衛相、住民不安の米軍訓練あってはならない

2017年10月19日 07:00

 小野寺五典防衛大臣は「安全保障環境が厳しさを増しており実践的な訓練を行うことは重要だが、訓練が地域住民に不安を与えることは決してあってはならない」と18日までの記者会見で語った。

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 これは今月、広島上空で米軍機とみられる機体から火の玉が出た、との目撃情報があり、日本政府が米側に問い合わせたところ、11日午後に岩国の海兵隊FA-18が広島県北部空域で訓練した際「フレアを使用した」との報告があったという。

 小野寺防衛大臣は「地域住民に不安を与える訓練を陸地上空で実施しないよう、防衛省本省及び中国四国防衛局から米側に対し申入れを行う」とした。

 フレアはミサイル攻撃等があった場合、熱源を改めて発出して自らを守るという訓練の一環。小野寺防衛大臣は「防衛省・自衛隊もこのような訓練を行っているが、高い高度で、海上で行うのが通常だ」とし「住民に不安を与えるようなことは慎んでもらう、止めていただきたいという申入れをしたい」とした。(編集担当:森高龍二)

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