東急、駅構内開発・運営ノウハウ輸出の第1号「LINE plus」を上海地下鉄に

2017年10月19日 07:34

 東急電鉄は、中国・上海市に拠点を置く上海急線企業管理有限公司とライセンス契約を締結し、開発・運営サポートを行ってきた駅直結型商業施設「LINE plus(ライン プラス)徐家匯(シュージャーホイ)」を上海地下鉄「徐家匯」駅構内にて10月30日に開業する。

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 「LINE plus」は、同社が国内で展開している駅直結・コミュニティ型商業施設「エトモ」のノウハウを生かした駅直結型商業施設の新ブランド。第1号店を皮切りに、上海地下鉄の駅ごとの特色にあわせた店舗誘致を行い、新ブランドの提案する「より便利で、上質な日常」を利用者に提供することを目指す。

 徐家匯駅は、1日の乗降客数が約16万人にものぼるターミナル駅。駅周辺にオフィスや商業施設が広がっているため、通勤で同電鉄を利用するオフィスワーカーや、通学や買い物で街に訪れる学生など、地元に幅広いユーザーを有している。

 同施設は、「PASSAGE(パサージュ)~『日常』が楽しい、いつもの小道~」がコンセプト。運営は、東急レクリエーションが行い、日本の流行商品をランキング形式で展示・販売する「ranKing ranQueen(ランキンランキン)」が海外初進出する。

 出店店舗を見て見よう。中国初出店となる人気ラーメン店「つけめんTETSU」の創業者が立ち上げた新ブランド「あの小宮」をはじめ、創業50年を超えるおにぎりの老舗からノウハウを学んだおにぎり専門店「Bonta Bonta(ぼんたぼんた)」、創業100年の伝統を受け継ぎ、鰻の魅力を伝える「丸忠」に加え、コンビニエンスストア「ローソン」など、徐家匯駅の利用者や近隣住民が日常的に利用できる8店舗を揃えた。施設内には、ミニフードコートを設置、駅構内でゆっくりとくつろげる時間と空間を提供する。

 同時に、駅の改札の増設やコンコース通路の改修を行い、商業施設と一体化した空間を創出、上海地下鉄利用者の利便性・快適性向上に貢献するものとなっている。

 東急は、国内外の事業から培ったノウハウを生かし、日本の文化や流行を発信するとともに、駅構内で時間を消費するという新しいライフスタイルの提案を上海地下鉄利用者に対して行っていく予定だ。(記事:M_imai・記事一覧を見る

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