【注目銘柄】フェリシモは収益改善評価して14年高値目指す、18年2月期2Q累計が計画超で通期予想も増額の可能性
2017年10月16日 13:42
フェリシモ<3396>(東1)に注目したい。服飾・服飾雑貨、生活関連用品などの通販を展開している。18年2月期第2四半期累計は売上高、利益とも計画超だった。通期予想も増額の可能性が高いだろう。株価は10月2日の年初来高値から一旦反落したが自律調整の範囲だろう。収益改善を評価して14年高値を目指す展開が期待される。
■18年2月期2Q累計が計画超で通期予想も増額の可能性
10月6日発表した18年2月期第2四半期累計(3~8月)連結業績(10月2日に売上高、利益とも増額修正)は、売上高が前年同期比7.8%減の143億円、営業利益が4億61百万円(前年同期は87百万円の赤字)、経常利益が4億99百万円(同2億79百万円の赤字)、そして純利益が4億94百万円(同2億96百万円の赤字)だった。
全体として減収だが、定期便(コレクション)事業の売上が計画を上回り、ふるさと納税カタログ受託制作の地域マーケティング支援事業の売上が好調だった。コスト面では広告費等の後倒しも寄与して大幅増益となり、各利益とも黒字化した。
通期予想は据え置き、売上高が17年2月期比2.3%減の301億97百万円、営業利益が6億31百万円(17年2月期は4億99百万円の赤字)、経常利益が6億74百万円(同4億93百万円の赤字)、純利益が6億61百万円(同75億48百万円の赤字)としている。
主力の定期便(コレクション)事業の構造改革効果、新規「haco(ハコ)」事業の育成、17年2月期に減損処理を行ったことに伴う減価償却費の大幅減少、減損損失一巡などで黒字化予想としている。
通期会社予想に対する第2四半期累計の進捗率は、売上高が47.4%、営業利益が73.1%、経常利益が74.0%、純利益が74.7%である。広告費等の後倒しを考慮しても高水準であり、通期予想も増額の可能性が高いだろう。
なお10月13日に株主優待制度の変更を発表した。長期保有を優遇する。
■株価は収益改善評価して14年高値目指す
株価は10月2日の年初来高値1474円から利益確定売りで一旦反落したが自律調整の範囲だろう。週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインとなって上昇トレンドだ。収益改善を評価して14年8月高値2149円を目指す展開が期待される。(MM)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)