【新規上場(IPO)銘柄】トランザスは値幅調整は一巡、「第4回ウェアラブルEXPO」に「Cygnus」を出展
2017年10月12日 07:03
トランザス<6696>(東マ)は、8月9日に東京証券取引所マザーズに上場。同社はこれまで「しか」にこだわりSTB市場において顧客に支えられながら、10年以上継続して売上を伸ばし、組み込みデバイスの設計からミドルウェアの開発、ソフトウェアの開発、サービスの提供まで一気通貫で提供することが同社の強みであり、独自のビジネスモデルでさらなる強力なパートナーと共に事業展開している。
また、同社は、組み込みデバイスの経験を元にウェアラブルデバイス「Cygnus」を開発し、新製品として今年春に販売スタート。この「Cygnus」は、今までの時計型のウェアラブルデバイスとは全く異なる発想で「腕にコンピュータを乗せる」業務用小型デバイスを実現した同社独自のデバイスで、使用できる領域に関しましても、工場、流通、飲食、病院、教育など様々なビジネスシーンでの活用が期待されている。
今2018年1月期第2四半期業績実績は、売上高5億9300万円、営業利益1億2200万円、経常利益1億1800万円、純利益8000万円に着地。IT業務支援サービスは、前年度から受託開発が減少し、前年同期比で売上が減少したが、IoTソリューションサービスは、新規VARと既存VARの拡販で売上が増加。売上、利益ともに前年同期及び第2四半期計画を上回り順調に推移している。
今18年1月期業績予想は、売上高12億5200万円、営業利益2億5600万円、経常利益2億4300万円、純利益1億6600万円を見込む。今期から連結決算としたため、単純比較はできないが、営業利益は前期に比べて44.1%増と高い伸びを予想している。
株価は、上場2日目の8月10日につけた上場来の高値3695円から9月5日安値2275円まで調整を挟んで9月13日高値2906円と上昇。同29日に上場来安値2261円と売り直された後、下値圏でモミ合っている。2018年1月17日(水)~1月19日(金)に東京ビッグサイトで開催される日本最大級のウェアラブル端末展示会「第4回ウェアラブルEXPO」に前回に引き続き、「Cygnus」を出展すると発表。協業できるVARを発掘し、海外を中心に増やしており、今後の展開は注目される。値幅調整は一巡しており、日柄調整が進めば、上値抵抗線の25日移動平均線突破から一段高へ向うことも期待されそうだ。(株式評論家・信濃川)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)