ジョウタロウ サイトウ、2018年新作コレクション発表

2017年10月11日 11:07

 ジョウタロウ サイトウ(JOTARO SAITO)の2018年新作コレクションが、2017年10月7日(土)に東京・日本橋にある日本橋三井ホールで発表された。

 青空を背景にして、インパクトのある音楽とともにショーがスタート。今回は、「キモノを遊ぶ大人の時間」をテーマに、レディース18スタイル、メンズ4スタイルの合計22スタイルのスタイリングが発表された。

 ファーストルックはメンズ、レディースが並んで登場。「シルエット草花」のキモノが暖かい日差しのようなライトに照らされている。明るい色調のキモノにドットと星柄のポップな帯、きらびやかなクラッチバッグを合わせたレディースのルックと対照的に、横を歩くメンズはブラックとグレーで陰影を表しているかのよう。ダークレッドの「トライバルタトゥ柄」羽織が、エッジを効かせる。

 続いて、黒い生地に植物が生き生きと繁る。若々しい黄緑の蔓や百花がキモノ全体を覆う一方、帯は色鮮やかなオールドフラワーが優雅に咲き誇る。落ち着きと華やかさ、ダークな雰囲気と明るい雰囲気がコントラストを描き、お互いの世界の美しさを引き立て合うかのようだ。

 ステージ上の背景が夕方のような橙色に変わり、現れたのは、ファスナー付きのタトゥ柄羽織をジャケットのように着こなすメンズのルック。ファスナーを開けて羽織を脱ぐと、目に飛び込んでくるのは片側が市松模様、もう一方の片側がドット柄の帯だ。帯がジャージ素材のキモノのアクセントとなり、強い印象を残す。

 「大人だって遊びたい」、そんな思いにさせてくれたのは「ドットと洋花」キモノとポップな星柄帯のスタイリングだ。首にはボリュームのあるファー素材付きのダウンストールを巻いて、ゴージャスな雰囲気に。後ろを振り返ると、澄ました表情の猫が帯の上に登場する。和装の構造を生かした、遊び心に溢れたデザインだ。

 ラストには、トロピカルな花とドット、シダをプリントしたキモノが登場。「パイソンレース」の帯はスタイリングに毒っぽさを加える。まるで南国にバカンスに来たような雰囲気を表すが、グレージュのドットがシックさをもたらし、浮つかず余裕のある“大人”の楽しみを表現した。

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