【株式評論家の視点】オロはIT企業CFOのための実践講座など注目、高値奪回を視野に入れる
2017年10月10日 09:03
オロ<3983>(東マ)は、3月24日に東京証券取引所マザーズに上場。同社は「Technology X Creative」をスローガンにテクノロジー・オリエンテッド・カンパニーとして、最先端の技術分野に挑戦し続け、企業のトップマネジメントが抱える課題に対して、企業価値を最大に高めるソリューションを提供している。卓越した発想力と最新の技術力をベースに、業務改善・経営効率化を支援するビジネスソリューションとデジタルを基軸に企業のマーケティング活動をワンストップで支援するコミュニケーションデザインに関するソリューションを提供している。今2017年12月期は、ビジネスソリューション事業では、研究開発投資を通じて製品力の強化。コミュニケーションデザイン事業では、グローバル案件の強化と事業に隣接した新規サービスの創出を基本方針に掲げている。
今17年12月期第2四半期業績実績は、売上高18億5700万円、営業利益3億6500万円、経常利益3億4700万円、純利益2億2000万円に着地。ビジネスソリューション事業において新規顧客獲得が好調。コミュニケーションデザイン事業においては計画値に近く軟調に推移、外注費の増加に加え、特定案件において損失を計上したが、全体の営業利益は年計画に対する進捗率が53.8%と順調に推移している。
今17年12月期業績予想は、売上高36億8200万円(前期比9.1%増)、営業利益6億7800万円(同0.5%減)、経常利益6億6400万円(同5.9%減)、純利益4億6000万円(同0.2%減)を見込んでいる。
株価は、3月24日につけた分割前の高値2412.5円から4月13日に分割前の安値1317円まで調整。その後、モミ合っていたが、8月15日に分割後の安値1327円、9月6日安値1400円と売り直されて底値確認から10月5日に分割後の高値1765円と上昇している。9月に立会外分売を実施。東証一部市場への変更申請を行う準備を進めていることから、騰勢を強めている。第2四半期業績は順調に推移しており、今17年12月期業績予想は達成出来る見通し。ビジネスソリューション事業でIPOを目指すIT企業CFOのための実践講座を実施するなど今後の展開は注目される。ビジネス来18年12月期2ケタ増益、初配当含みと観測されており、高値奪回も視野に入りそうだ。(株式評論家・信濃川)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)