家庭用ゲーム市場、17年度上期は5年ぶり増 「Switch」「ドラクエ」が牽引
2017年10月6日 07:13
ゲーム総合情報メディア「ファミ通」は5日、2017年度上半期の国内家庭用ゲーム市場規模を発表した。集計期間は2017年3月27日~2017年9月24日。
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2017年度上半期の国内家庭用ゲーム市場は、1,512億円。前年比139.9%で5年ぶりのプラスとなった。市場規模とはハード・ソフトの合計値を指している。
ハードでは「Nintendo Switch」が市場を牽引、ソフトでは「ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて」が3DS・PS4の2機種合計で300万本を売り上げ大ヒットした。
■2017年度上半期の家庭用ゲームソフト販売本数TOP5
(集計期間は各発売日~2017年9月24日、ファミ通調べ)
1位.「ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて」(3DS) 170万4994本
2位.「ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて」(PS4) 131万1249本
3位.「スプラトゥーン2」(Switch) 120万8502本
4位.「マリオカート8 デラックス」(Switch) 65万0781本
5位.「モンスターハンターダブルクロス」(3DS) 40万1418本
以下、6位「ARMS」(Switch)、7位「ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド」(Switch)、と続いている。
2017年下半期も任天堂の「スーパーマリオ オデッセイ」(Switch)や、「ポケットモンスター ウルトラサン・ウルトラムーン」(3DS)、「モンスター:ハンターワールド」(PS4) といった注目ソフトの発売が予定され、引き続き市場の拡大が期待されている。
「Nintendo Switch」の販売が好調な任天堂は5日、スーパーファミコンの復刻版である「ニンテンドークラッシックミニ スーパーファミコン」も発売した。復刻版には「スーパーマリオワールド」など21タイトルが収録。2018年には「Nintendo Switch」向けにもファミリコンピューターのソフトを配信していくという。
10月下旬から上期の決算発表が本格化するが、ゲーム関連の銘柄は総じて好調と見られている。任天堂の市場予想は会社側が見込む営業利益の2倍強にも相当するとされ、「ドラゴンクエスト」がヒットしたスクエア・エニックスの株価も高値を付けている。
「Nintendo Switch」は家電量販店に入荷後、すぐに完売する状態が続いているという。年末までゲーム業界の好調を維持するには、生産体制の安定化が必要とされていることから、「Nintendo Switch」を始めとするハード面の拡充と「ドラゴンクエスト」や「スプラトゥーン2」に続くヒット作品の行方に注目をしていきたい。