ベン・タバニティ・アンレーベル・プロジェクト、18年春夏コレクション発表

2017年10月1日 10:04

 ベン・タバニティ・アンレーベル・プロジェクト(BEN TAVERNITI UNRAVEL PROJECT)は、ブランド初のランウェイショーをフランス・パリで開催。パリ市内のパレ・ド・トーキョーで、2017年9月27日(水)に発表した。

 ストリートのエッセンスとグランジのムード、そしてちょっぴりセクシーさも取り入れたベン・タバニティ・アンレーベル・プロジェクトは、アメリカ・ロサンゼルス発祥の新進気鋭ブランド。ウィメンズから立ち上げ、現在はメンズコレクションも手掛けているという。

 そんな彼らのデビューショーは、スクリーンを使った演出から。映画館さながらのビッグスクリーンに映る「UNRAVEL」のロゴ。ズームアップしカメラが寄ると、「UNRAVEL」は炎を上げて燃えた。その横で始まるDJパフォーマンス。ロサンゼルスから飛び出してきた開放感とリミックスされた音楽がパリの夜と交わり独自の世界を築き上げていく。

 そんな会場のミックス感は、コレクションピースにも落とし込まれた。ショーのキーワードは解体とドッキングだ。ホワイトのデニムジャケットは、どこでカットされたかもわからないほど幾何学的に切り込まれ、同色のスウェットパーカーと融合。アームの途中からはスカジャンのような異素材が顔を出し、原型をはっきりと認識することは困難だ。

 男性性を代表するテーラードジャケットは左半分を残して、右半分はラペルだけ。そこにチュールのドレスを合わせてフェミニニティと溶け合わせる。だたし、ウエストにはボクシングパンツのようなゴムリブを添えてあるので、スポーツの要素も同時に差し込まれているのだが…。

 デニムジャケットは肩から羽のようにホワイトチュールが飛び出し、新しいドレスルックへと様変わりしている。

 彼らが面白いのは、完成品同士の組み合わせや素材をアタッチしたリデザインだけでなく、きちんと製品になった商品もカスタマイズピースとして扱っていることだ。シャツは背中に張り付くように縫われフレアなシルエットを作る火付け役に。ノースリーブベストの上には、脱ぎ掛けのようなテーラードジャケットが当てがわれて何かの殻のような佇まいになっている。

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