『機動戦士ガンダムSEED』最も多く死んだ心優しき少年ニコルとブリッツガンダム

2017年9月30日 11:17

記事提供元:アニメコラムサイト|あにぶ

 ――母さん……僕のピアノ……。

 というわけで今回は『機動戦士ガンダムSEED』に登場する、ニコル・アマルフィという少年について触れていきます。彼の所属しているクルーゼ隊については、以前に紹介しましたのでこちらをどうぞ。

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Contents
1 心優しい少年2 姿を消せるガンダム3 ステルスの欠点4 作中で最も多く死んだ人物

■心優しい少年


 ニコルは黄緑色の髪が特徴的な、ザフト軍クルーゼ隊に所属するコーディネイターです。歳は15。趣味はピアノの演奏。

 主人公側からみると敵キャラクターですが、友達想いで、争いを好まない性格をしています。

 そんなニコルが軍の中でMSのパイロットをしているのは、周りの人々を守るため。

 同じクルーゼ隊のメンバーである、アスラン、イザーク、ディアッカとはアカデミー時代からの付き合いがあり、中でもアスランとの仲は良好。ピアノの演奏会に招待するほどです。

 一方で、イザーク&ディアッカとの仲はあまり良くないようで、温厚な性格をしている彼は、2人から舐められていました。

 しかし、実はアカデミーの成績はディアッカより上です。

■姿を消せるガンダム


 ニコルが乗るのは、敵対している地球連合軍から奪った機体・ブリッツガンダムです。

 ブラックカラーのガンダムです。主な装備は以下の通り。

・攻盾システム“トリケロス”
・3連装超高速運動体貫徹弾“ランサーダート”
・50mm高エネルギービームライフル
・ビームサーベル
・ピアサーロック“グレイプニール”
 トリケロスとは、対ビームコーティングが成されたシールドのことであり、その裏側にビームサーベル、ビームライフル、ランサーダートが取り付けられています。

 ランサーダートは槍のような形状をした武器で、射出する以外にも、手持ち武器として使用することも可能。

 その他にも、ミラージュコロイドという電磁波を遮断する粒子を用いた、ステルス機能も完備。

 接近戦・遠距離戦、どちらにおいても特化したような機体ではありませんが、この機能を使うことで相手に気づかれず、拠点や戦艦に忍び寄り破壊することが可能となっています。

■ステルスの欠点


 ただし、ステルス機能を使用中は、フェイズシフト装甲という物理攻撃を防ぐ機能が使えなくなり、防御力が低下。そのため、ステルス中のブリッツには散弾を撒き散らすというような範囲攻撃が有効です。

 さらに、スラスター噴射による移動を行い熱を発生させた場合、熱によって敵に位置を特定されてしまう恐れがあります。故に、機動力も低下。

 強力なようで、欠点も多い使い所の難しい機能です。

■作中で最も多く死んだ人物


 作中では、主人公であるキラ・ヤマトと戦闘中のアスランを助けようとして、ブリッツで介入。キラは急に現れたブリッツに対応できず、殺すつもりはなかったのに、彼を切断してしまいます。

 そのことがきっかけとなり、アスランは幼馴染であるキラと殺し合う羽目に。

 衝撃的で悲惨なシーンですが、事あるごとに回想シーンで振り返られるため、「死にすぎ」だとファンからいじられることも。

 続編の『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』でさえも、死亡シーンが描かれています。

 ここまで連発されると、もう視聴者側は泣けません。

 ちなみに、一番最初に触れた「母さん……僕のピアノ……」というセリフは、死亡時に放った最後のセリフ。ピアノの演奏会に招待されたアスランでしたが、結局彼の演奏を観ることは出来ませんでした。

 という風に、ファンからはしばしばネタのような扱いをされることもあるキャラクターですが、彼の死がクルーゼ隊の結束を深めることに役立っており、ある意味では優遇されているキャラクターなのかもしれません。

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(あにぶ編集部/星崎梓)

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