メルセデス・Eクラス、SUVの走破性とワゴンの実用性兼ねたクロスオーバー登場
2017年9月28日 09:21
メルセデス・ベンツ日本は、「E 220 d 4MATIC オールテレイン」を発表し、9月27日から発売した。新型Eクラスの220 d 4MATIC オールテレインは、SUV譲りの高いアイポイントとロードクリアランス、ステーションワゴンの実用性を兼ね備えたメルセデス・ベンツ初のクロスオーバーモデルだ。
【こちらも】メルセデスの中核モデル「Eクラス」にプラグインハイブリッド車、追加
同車はEクラスの4番目のボディタイプとなり、可変トルク配分型四輪駆動システム「4MATIC」など、メルセデスの歴史あるSUV開発で蓄積したオフロード技術を採用し、オールラウンドな走行性能を備えたモデルだ。また、Eクラス唯一の4輪駆動クリーンディーゼルモデルでもある。
Eクラスセダンやステーションワゴンとまったく変わらない安全性と快適性を実現し、とくに混雑時や高速道路での渋滞の際に自動運転によりドライバーにかかる負担を大きく軽減する「ドライブパイロット」をはじめとした安全運転支援システム「インテリジェントドライブ」などの革新技術を搭載している。
エクステリアは、メルセデスの最新デザインを取り入れ、メルセデスSUVモデルを象徴する2本のフィンをアイポイントとしたラジエーターグリル、前後バンパー下部のシルバークロームアンダーライドガード、ブラックのホイールアーチカバーを装備してSUVらしさを強調。オールテレイン専用の19インチ10スポークアルミホイールを採用しながら、Cd値0.33という優れた空力性能を実現している。
ボディサイズは全長×全幅×全高4950×1860×1495mm、最低地上高が140mmとなった。Eクラスのステーションワゴン比で、10mm短く、10mm広く、30mm高く、最低地上高を25mmアップとした。この結果、SUVらしい高いアイポイントと乗降の良さという特徴を獲得しながら、都市部で一般的な機械式立体駐車場に入庫できるボディサイズに収めている。
インテリアは、本革を使用し、「ブラック」「ナッツブラウン」「マキアートベージュ」の3色から選択可能だ。また、インテリアトリムにはオールテレイン専用の「ブラッシュドアルミニウム」を採用した。
パワートレーンは、2リッター直列4気筒Blue TECを採用した。このエンジンは、将来導入されるRDE(実路走行試験)規制に対応したディーゼルエンジンで、最高出力143kW(195ps)、最大トルク400Nm(40.8kg.m)を発生する。
このエンジンに、9速オートマティックトランスミッション「9G-TRONIC」を組み合わせる。
サスペンションは、マルチチャンバーエアサスペンションAIR BODY CONTROLを採用。これは車速や走行条件に応じて、ダンピング特性や車高を自動的に調整する電子制御式エアサスで、路面状況、乗車人数や積載状況に応じて、減衰力を常に最適に保つ。また、荒れた路面などではスイッチ操作で車高を0mmから35mmまでの範囲で3段階まで選択することも可能だ。
スイッチ操作でエンジンやトランスミッションの特性を切り替えられるDYNAMIC SELECTに、専用の「All-Terrainモード」を加えた。「All-Terrainモード」を選択するとトランスミッションがオフロードモードに切り替わり、AIR BODY CONTROLが35km/h以下の速度で車高を20mmアップさせ雪道や悪路での走破性を高める。
新型は、テレマティクスサービス「Mercedes me connect」を標準装備する。先進的なテレマティクスサービス「Mercedes me connect」は、「24時間緊急通報サービス」などを最長10年間無償で提供する「安心安全サービス」だ。
新型「E 220 d 4MATIC オールテレイン」の価格は861.0万円である。(編集担当:吉田恒)