福島原発使用済み核燃料取り出し、3年先送り

2017年9月27日 07:35

 政府は26日開いた関係閣僚会議で東京電力福島第一原発の廃炉に向けた中長期ロードマップを改訂。1号機、2号機のプールに保管している使用済み核燃料の取り出し開始時期を現行の2020年度から「2023年度を目途に」3年遅らせることを決めた。3号機については「2018年度中頃」としている。

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 また「廃棄物対策」については「処理や処分の方策、安全性に関する技術的な見通し」は2021年度頃としている。

 菅義偉官房長官は同日の記者会見で「今後、改訂中長期ロードマップに基づき、安全確保を最優先し、リスク低減重視の姿勢を堅持したうえ、地域、社会とのコミュニケーションを一層強化しながら、廃炉・汚染水対策をしっかり進めていきたいと思う」と述べた。中長期ロードマップは2011年12月の策定から、これで4回目の改定になる。原発事故による廃炉の難しさを改めて浮き彫りにしている。(編集担当:森高龍二)

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