LCC就航10年、4人に1人は利用経験あり 世代別では20代女性が最多
2017年9月27日 07:58
マクロミルはLCCが日本に就航して10年間が経過したことを機に、『LCCに関する意識調査』を実施した。その結果、LCCを利用したことのある人は全体の25%であり、4人に1人は利用経験があるということがわかった。
【こちらも】LCCのピーチ・アビエーション、4期連続の増収増益を達成
年代別で見てみると利用客は20代女性が最多という結果となっており、経験率が42%。特に若い層からの利用が多いことが分かった。一方、最も少ないのが60代という結果となっており、年代が高くなるにつれ利用経験数が低いということも明らかになった。なぜLCCは若い層、特に20代女性からの経験や支持が厚いのだろうか?利用者の多くがLCCにおける「安全性」を多く挙げるという結果が判明しており、一度LCCを利用する客はリピーターになる頻度が高いという調査結果がわかった。
航空会社における各分野をポイントで分け調査をした結果、LCCは「安全性」がトップという結果となっている。各防犯設備や管理体制、スタッフの徹底した配慮など、調査の内容でこの分野に対するセキュリティや体制がとても高水準だからこそ、このような高評価が出る結果となっている。
一方で「初回利用のハードルが高い」という調査結果も出ている。この理由の最たる点として「初めて利用をする航空会社」という要素が客の中で蔓延していることが分かったのだ。しかし、一度でも利用してしまうとそのような初回利用の恐怖が払拭され、セキュリティの高さやスタッフのサービスの良さなどの魅力に気づき、このようにリピーターがつく運びとなるのだ。
LCCの今後の利用傾向に関しては、利用経験者で最も多い意見が「やや利用したい」、次点で「利用したい」「あまり利用したくない」「利用したくない」という結果となった。
始めて利用する乗客が抱くLCCに対する期待値はそこまで高くはないのだが、これはLCCに対して「危ないのではないか」というイメージや、何かしらの情報不足が招いているものだと推測し、実際に利用してみると満足度は高く、リピート率も高いことが今回の調査でわかった。(編集担当:久保田雄城)