セブンイレブン、自販機型コンビニに参入
2017年9月19日 07:37
コンビニ最大手セブン-イレブン・ジャパンが、自動販売機型のコンビニを新たに開発し、この分野に本格的に参入する見通しとなった。NHKが報じた。
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既に自動販売機型コンビニを展開している大手、ファミリーマートやローソンとの競争激化が予測される。
自動販売機型コンビニとは、文字通り無人の自動販売機による、飲料はもちろんのこと、コンビニの代表的商品であるおむすびやサンドイッチ、スイーツ、日用品などを販売するシステムのこと。高層ビルのオフィス、工場の休憩スペース、学校、病院、ビジネスホテル、レジャー施設、大型マンション、空港、高速パーキングエリアなどに導入することを想定している。
セブンイレブンが開発したものは、棚ごとに4つの温度帯で商品を管理できる特徴を持ち、同社のおにぎり、サンドイッチ、スイーツなど、食品を中心に販売する。
既に都内のオフィスビルで試験的な営業が行われていたが、この秋から本格的な展開を開始し、2019年2月末までに全国500台の展開を目指すという。
ちなみにファミリーマートは参入が最も早く、オートマチック・スーパー・デリス(ASD)と呼ばれるシステムを導入して、既に2,000を越える自動販売機型コンビニを展開しており、2019年2月までにこれを3,000台まで拡大する計画であるという。
ローソンは方式が異なり、棚にセルフレジを取り付けたミニコンビニを採用している。利用客が自ら商品をレジにかざして交通系電子マネーで決済するシステムであり、冷蔵庫を置いてアイスクリームを置くなどのオプションもある。こちらは、2018年2月末までに1,000か所への拡大を目指しているという。
少々昔話をすると、昭和という時代には、現代よりもずっと多種多様な自動販売機が覇を競っていたものであった。それらを事実上駆逐してきたのは品揃えやサービスで勝る有人のコンビニの普及であったわけだが、時代は再び、自動販売機の普及という流れへと進んでいくのだろうか?(記事:藤沢文太・記事一覧を見る)