夏ドラマでも奮闘、松岡茉優が『勝手にふるえてろ』で映画初主演
2017年9月19日 06:19
■綿矢りさ原作の小説が映画化
2017年12月23日から、綿矢りさ原作の小説を映画化した『勝手にふるえてろ』が全国で公開予定となっている。若干19歳で芥川賞を受賞した綿矢りさの作品とあって期待値の高い映画。また、主演を務める松岡茉優を始め、渡辺大知や北村匠海と出演陣にも期待できる作品だ。
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■『勝手にふるえてろ』の概要
『勝手にふるえてろ』は『文學界』に掲載された長編作品だ。26年間恋愛経験をすることなく過ごしてきた江藤ヨシカ(松岡茉優)は、OLとしてつつがない毎日を送っていた。しかし、彼女は極度のオタク女子で中学時代の同級生・イチ(北村匠海)に10年間片思い中。
恋に恋する自分に満足もしていたが、ある日ヨシカは同僚の二(渡辺大和)から告白される。はじめての告白にテンションが上がるも、10年間も片思いしていた気持ちに踏ん切りをつけることができなかった。そこで、ヨシカは同級生の名前を偽って同窓会計画を打ち立てる。
理想の彼氏と現実の彼氏で思い悩む女性が主人公の本作。女性に限らず誰もが一度は経験する「理想」と「現実」を必死で追いかける姿が軸となり、映画ではエンターテイメントとして映し出すようだ。先行カットとしてはヨシカと二が2人で歩く姿や、ヨシカがアンモナイトを満面の笑みで撫でるシーンが解禁されている。キャッチコピーも「ラブコメ史上最もキラキラしていない女性」と表されており、どのような内容になるのか確認してみたいところだ。
■主演は『ウチの夫は仕事ができない』で主要キャストだった松岡茉優
『勝手にふるえてろ』の主人公であるヨシカを務めるのは、2017年の夏ドラマ『ウチの夫は仕事ができない』で主人公の妻役を演じた松岡茉優だ。本ドラマでもどこか現実離れした「理想の妻」役を演じており、夫と共に成長する姿が描かれていた。
松岡茉優は見た目も可愛く、男性が求める「理想の女の子」を体現したような女優だ。その一方で女性の「めんどくさい」ところを集約した部分の表現がうまく、2016年に放送された『真田丸』では真田信繁の正室である春にてその本領を発揮。劇中で信繁に少しでも女の気配があればすぐに嫉妬し、自分が一番かわいいと信じ込んだ役どころを見事に演じ切った。
2017年12月に上映がスタートする『勝手にふるえてろ』も、理想を現実のどちらも手に入れたい夢見がちな女性を担当することになっている。まさに松岡茉優のためのような役どころと考えると、本映画のクオリティにも期待できそうだ。(記事:藤田竜一・記事一覧を見る)