DxOMark Mobileがテスト方法変、Google PixelとHTC U11が1位に
2017年9月15日 07:32
headless曰く、 デジタルカメラやレンズ、モバイルデバイス搭載カメラをレビューしてスコアで評価するDxOMarkは11日、モバイルデバイス搭載カメラのテスト(DxOMark Mobile)方法の変更を発表するとともに7機種の新テストによるレビューを公開した(新テスト紹介、新旧テスト比較)。
2012年に始まったDxOMark Mobileだが、5年の間にモバイルデバイス搭載カメラは大きな進化を遂げている。旧テストでは最新デバイスに搭載されるカメラテクノロジーや機能を十分に反映できなくなっていることがテスト方法変更の理由だという。新テストでは複数の焦点距離でズーム機能を評価する「Zoom」サブスコアとボケ味を評価する「Bokeh」サブスコアを追加。また、低照度時のテストを最低1ルクスまで拡大したほか、動く被写体の撮影やダイナミックレンジのテストも追加された。
新テストの結果は旧テストでスコア90を獲得して1位だったHTC U11がスコア・順位ともに維持。一方、旧テストでスコア89だったGoogle Pixelが1ポイント加点してスコア90となり、1位に並んだ。ただし、写真のスコアは2機種とも90だが、動画のスコアではGoogle Pixelが91、HTC U11が89。新旧テスト比較記事のグラフではGoogle Pixelが若干上回っている。また、昨年9月に公開されたiPhone 7のレビューで「Coming very soon!」と言いつつ放置されていたiPhone 7 Plusがスコア88を獲得して3位に入っている。なお、旧テストでiPhone 7 PlusのスコアはiPhone 7と同点の86だったようだ。
このほか、新テストの結果はiPhone 7(旧スコア86→新スコア85、以下同)、Galaxy S6 Edge(86→82)、iPhone 6(82→73)、Nokia 808 PureView(77→61)のように、旧機種が大きくスコアを落とす結果となっている。2012年発売のNokia 808 PureViewは最新機種と比較して新テストは非常に不利となるが、写真の「Flash」「Zoom」「Bokeh」、動画の「Noise」で上位3機種のうち1~2機種を上回っており、写真の「Noise」や動画の「Texture」「Artifacts」で上位3機種とそん色ないスコアを獲得するなど健闘している。