米Amazon、倉庫でのロボット導入増加で人間の労働者も増加
2017年9月14日 21:36
昨今では「ロボット化」によって人間の仕事が減り雇用に影響があるという懸念の声があるが、ロボット導入による自動化が進められている米Amazonの倉庫では、ロボットの導入によって新たに生まれた仕事が多くあり雇用自体も増えているという(GIGAZINE、brisbane times、Slashdot)。
たとえば米ニュージャージー州のAmazon倉庫で昨年雇用されたScottさんは、去年は商品を運ぶ仕事をしていたが、今年に入ってからはロボットの作業を監督する仕事に配置転換されたという。今までは重い商品を運ぶこともある「力仕事」だったが、そういった仕事はロボットが行うようになり、Scottさんはロボットが問題を起こしたときの対応を行っているそうだ。倉庫内での運搬作業は単純作業の繰り返しだったが、新たな仕事は状況に応じた対応が必要となるため「精神的にはチャレンジングな仕事」だという。
Amazonはロボット開発企業を2014年に買収し、自社でロボットの開発・配備を行っている。すでに全世界で10万台以上のロボットが導入されているという。そしてそれによって人間の作業員も増えているとのことで、たとえばAmazonではロボットを導入した後も、倉庫での作業員として8万人の労働者を新たに雇用しているという。今後も労働者の雇用は増やす予定で、Amazonの担当者は「自動化が人間の雇用を奪うというのは神話だ」と述べている。