トヨタ・ハイラックス、13年ぶりに国内販売復活 生産はタイ
2017年9月14日 11:14
トヨタが、ピックアップトラックのハイラックスを13年ぶりに日本市場へ復活・導入。全国のトヨタ店を通じて9月12日に発売した。
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今回発売となった新型ハイラックスは、2015年5月にタイで発表された8代目のモデルで、タイで生産し、輸入車として日本国内販売となる。
ボディタイプはダブルキャブのピックアップのみ。エクステリアは、「タフ&エモーショナル」をコンセプトに、迫力と躍動感を表現したという。ボディサイズは全長×全幅×全高5335×1855×1800mm、ホイールベースは3085mmと、なかなか立派なディメンションだ。
搭載エンジンは2.4リッター4気筒ディーゼルターボで、最高出力150ps(110kW)/3400rpm、最大トルク40.8kg.m(400Nm)/1600-2000rpmを発揮。6速オートマティックと本格派パートタイム式4WDを組み合わせる。
サスペンションは前ダブルウイッシュボーン式、後はリーフリジッド式として快適性とタフネス性を両立した。
同時に、ヒルスタートアシストコントロールやアクティブトラクションコントロール、ダウンヒルアシストコントロールを設定して、さまざまな路面状況に応じて駆動力を制御。オンロードからオフロードまで本格4WD車としての高い走行性能を実現した。燃費はJC08モードで11.8km/リッターを記録する。
インテリアは、随所に施したシルバー加飾、青色で統一した室内イルミネーションなどが、洗練さを演出。外板色にはネビュラブルーメタリック、クリムゾンスパークレッドメタリックを含む5色を設定し、内装色はブラックとしている
ハイラックスは1968年の発売開始以来、約180の国および地域で販売。累計世界販売台数は約1730万台だ。
今回のハイラックス日本市場への導入は、日本国内では2004年に販売を終了したものの、おもに業務作業で使用するハイラックス保有者が現在、なお約9000名おり、「復活して欲しい」という声が多く、その要望に応えるためとしている。
ただ、今回のハイラックスは、1ナンバークラスで毎年車検が必要、高速道路での料金が少し高い、など国内での実用面で課題も多い。このあたりが消費者にどう評価されるか興味深い。
トヨタでは、「堂々とした佇まいがもたらす、人とは違うモノを所有する喜び」や、「世界中で鍛え抜いたタフさ」を持ったクルマで、「溌剌とした人生を楽しみたい」というライフスタイルを指向するアクティブなユーザーに発信するという。販売目標は2000台/年。価格はXグレードが326.7万円、上級のZグレードが374.22万円。(編集担当:吉田恒)