三栄建築設計は大空間の木造戸建住宅を実現
2017年9月11日 15:02
■社内で設計・施工、現場の管理を一括で行う
メルディアグループの三栄建築設計<3228>(東1)は、16年7月に1階に柱のない広いスペースの邸宅(東京都北区)を受注した。本来ならば鉄骨構造を採用するところを、木造3階建ての住宅設計・施工、現場の管理を自社で行うメリットを活かし、木造ラーメン工法用の金物を採用。鉄骨構造の場合、通常の木造3階立ての住宅よりも45%のコスト増のところを15%増に抑え、顧客の要望を取り入れた機能的なデザインの住宅を完成させた。
この木造戸建住宅では、自宅の1階には配送車や業務用の冷蔵庫を置くスペースが必須であり、加えて、スムーズな家事動線という要望があった。水周りを一箇所に集中させ、ダイニングキッチン・洗濯室・洗面室・玄関を回遊できる配置にし、スムーズな動線を実現。来客時でもリビングに行くことなく家事が行える裏動線を確保した。
また、防火対応としては、壁を前面にせり出させることで建物のデザインにアクセントを与えつつ、防火の役割をさせる設計にし、それにより、外光をふんだんに取り入れられる大きな窓を設置することができた。
同社では、今後も、社内で設計・施工、現場の管理を一括して行うことで、他社との差別化を進めていくとしている。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)