北朝鮮は核保有国の能力、小野寺防衛相が認識示す
2017年9月11日 10:41
小野寺五典防衛大臣は10日のNHK番組で北朝鮮の6回目の核実験が「水素爆弾だったとすればメガトン級まで出力を高めることができる。技術は確実に進歩している」とするとともに「今回の160キロトンも十分に大きな脅威であり、北朝鮮はそれなりに核保有国と認められる能力を有している」と客観的にみても核保有国レベルに達しているとの認識を示した。
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そのうえで、米国が北朝鮮を核保有国として認め、これ以上開発をしないようにとの決着を図る可能性については「米国の一部にそういう考え方のあることは大変残念だ」としたうえで「日本や韓国にとっては現実に核の脅威がある。この段階で北朝鮮と妥協されてしまえば、隣国には、ずーと核があり、国際社会で固定化されれば、私たちの子孫を含めて常に脅威を感じなければならない。核保有は許してはいけない。日米・日米韓の政府間でしっかり足並みをそろえてやっていく必要がある」と核の脅威の払拭を求める考えを強調した。
小野寺大臣は「北朝鮮に対する抑止力を高めるため、日本自身の抑止力を高め、同盟国との関係を強くしていくことが大事だ」と防衛能力の強化と日米同盟、日米韓の連携強化を図っていく考えを示した。(編集担当:森高龍二)