【中国の視点】米韓FTA、破棄なら両国関係は複雑化も

2017年9月7日 12:33


*12:33JST 【中国の視点】米韓FTA、破棄なら両国関係は複雑化も
米トランプ大統領は先週1日、米韓自由貿易協定(FTA)について、顧問と討論した上で先行きを決めると発言した。この発言はオバマ前大統領の任期中に締結された米韓FTAを撤廃する可能性があるとみられている。

これより先、トランプ大統領が米韓FTAについて、米国にとって不利な条項が盛り込まれており、これが米国の対韓貿易赤字を拡大させている主因だと批判していた。こうした中、米韓代表は先月、同協定を見直す会議を開催したが、合意には至らなかった。

中国の専門家は、米国が米韓FTAを撤廃した場合、米韓の関係を複雑化させることになるとの見方を示した。また、北朝鮮に対する外交について、米韓の連携が必要になるため、この時期での米韓FTAが撤廃される可能性が低いとの見方を示した。

米メディアによると、トランプ大統領は顧問団に対し、米韓FTAを撤廃する方向に進めるよう指示し、早ければ今週中にも韓国に通告するという。

ただ、米国産業界がFTAの撤廃を反対しており、FTAを継続させるため、共和党などの協力を求めていると報じられている。《AN》

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