香港のファンにアピール、日本の制服ファッション「ルーシー ポップ」

2017年9月6日 11:09

 アジア各国で根強いファンを持つ日本の制服ファッション。海外でも人気のある日本のアイドル歌手やアニメのキャラクターが学生服を着用しているのを目にし、ファッションの1つとして取り入れる人も多い。響(東京、神山太代表)が2010年にスタートした制服ファッションブランド「ルーシー ポップ」は、こうしたニーズに対応し、学生服をカジュアルウエアとして楽しめるよう、豊富なカラーやデザインを販売。「若い世代に日本の“カワイイ”をもっと気軽に楽しんでほしい」(神山代表)といい、今年7月には、アジア最大級のファッション総合見本市「第24回香港ファッション・ウィーク春/夏」(7月10~13日/香港貿易発展局主催)に参加。より手ごろな価格を実現できるパートナー探しを行うとともに、地元香港の制服ファンへのアピールを行った。

■香港ファッションウィークに参加した「ルーシーポップ」に関する記事

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香港の制服ファンが集結

 「香港ファッションウィーク」会期前の7月8日(土)、「ルーシーポップ」の新商品発表会を湾仔(ワンチャイ)エリアのカフェで開いた。新作を試着して撮影ができるイベントで、香港に住む同ブランドや制服ファン13人が来場。10代後半から20代の女性が中心で、撮影した写真を自身のSNSに投稿して制服スタイルをアピールする姿が目立った。「SNSを中心としたファンのプロモーション力を通じて、制服ファッションに対する理解を広げ、マーケットを拡大していきたい」と神山代表。

フォトジェニックなディスプレイ 地元メディアも取材に

 同ブランドでは現在、制服を上下で揃えると、上代価格で約3万円。より手ごろな手ごろな価格を実現できるパートナーを求め、香港ファッションウィークに参加した。会期中は数件のオファーがあったが、「最も興味深い展開として、ドール(人形)ファッション分野でのライセンス契約のオファーをいただいた」(神山代表)という。  “日本の制服”という明確なコンセプトもあり、出展の模様が地元香港の新聞に取り上げられたり、ネット番組が取材に訪れたりとメディアの反応も上々。制服を着たマネキンを撮影しに来る来場者の姿もみられた。最終日には、香港と日本を拠点に活動するアイドルRikaさんが、同ブランドのモデル兼通訳として参加。来場者の注目を集めた。

SNSでのプロモーションが奏功 盛況の最終日

 「香港ファッションウィーク」では、会期最終日に、出展者による展示即売会が行われる。「ルーシーポップ」でも予約販売会を行ったところ、平日の昼間にもかかわらず、目当ての商品を購入しようと、同ブランドの男女ファンが来場。合計33点・約20万円の予約受注を行った。会期前に行った新作撮影会での告知や、ファンによるSNSプロモーションも集客につながった。

■ルーシーポップ  http://lucypop.jp/

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