高校の「情報科」教員採用 危機的現状との指摘

2017年9月1日 07:55

あるAnonymous Coward 曰く、  情報処理学会第79回全国大会で大会優秀賞を受賞した、神戸市立科学技術高等学校の学生による論文「高等学校情報科教員採用の危機的現状」(論文PDF)が興味深い。

 高校では2003年から「情報」が必修科目となったが、そこから10年以上が経過する現在、情報科の教員採用は一部地方でしか行われておらず、情報科教員が不足しているという。たとえば、2005年度から2014年度の間で情報科の教員採用試験を実施したのは32都府県市のみで、逆に18の道府県では採用試験が実施されていなかったという。さらに、情報科教員の教員採用試験では情報科以外の教科の免許の所有が求められることが多く、採用実績も少ないようだ。

 また、情報科と同様に必履修単位数が少ない家庭科や芸術科の教員と比較しても、採用者数の比率は少ないという。

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