民進代表選、両候補 党目指す物の主張明確にする
2017年8月28日 11:03
9月1日の民進党代表選挙に立候補している前原誠司元外務大臣と枝野幸男元官房長官が27日のNHK番組で、都議選で自民党大敗の中で、民進党は支持をのばせず、自民党支持率が大きく低下するなかでも党への支持が伸びてこない、元環境大臣の細野豪志衆院議員が離党するなど、こうした党の危機的状況から、いかに立て直しを図るのかについて、前原氏は「民進党がめざすものをしっかり示す」、枝野氏は「地に足付け、党の主張を明確にしていく」とした。
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前原氏は民進党低迷の背景に、政権政党として選択肢になり得ていないのでないか、何を目指している政党なのかが分かってもらえていないというところにあるのではないか、としたうえで「みんなが、みんなのために、との考えに基づく政治をめざす。目指すものをしっかり示したい」とした。
前原氏は「安倍政権は経済成長、企業利益を優先させることで、いずれ個人は豊かになるとしてきたが、5年経っても変わらない。我々は不安に思っている国民、若者、高齢者の不安を解消する施策をやり、下支えしていくことで景気循環を良くしていく。これをしっかりと示すことから党勢回復を目指す」との考えを示した。
枝野氏は国会を中心に、党の求心力が落ちている状況に危機感を持っているとしたうえで、それでも、自民党に対抗し得るのは草の根の力を全国津々浦々に持っている我々しかない、と政党の役割を強調した。
枝野氏は「みなさんの声や力を引き出せていない」とし「全国津々浦々の皆さんの暮らしに寄り添い、声をしっかり受け止めている『草の根』の我が党の地域の力を、しっかり引き出す党運営にしていけば危機的状況を抜け出すことはできる」とした。(編集担当:森高龍二)