SpaceXのロケット打ち上げ回数、今年はロシアを上回る?
2017年8月27日 23:11
SpaceXは日本時間25日、Falcon 9ロケットによる台湾国家宇宙センターの地球観測衛星「FORMOSAT-5」の打ち上げミッションを米国・カリフォルニア州のバンデンバーグ空軍基地で実施した(SpaceXのツイート[1]、[2]、Ars Technicaの記事、The Vergeの記事、動画)。 打ち上げが行われたのは日本時間25日3時51分。約11分後にFORMOSAT-5は地球低軌道(LEO)へ投入され、打ち上げは成功した。Falcon 9ロケット第1段は太平洋上のドローン船「Just Read the Instructions」上に着陸し、回収も成功している。 2017年に入ってから、SpaceXによるロケット打ち上げは今回で12回目。すべての打ち上げが成功しており、過去の年間最多打ち上げ回数を既に50%上回っているという。今年の軌道投入を目的とした打ち上げの成功回数ではロシア(11回)を上回る。実際のところ、ロシアの打ち上げ回数がSpaceXを上回ったのは6月23日のSoyuz 2-1vロケット打ち上げ時のみ(8回目)。SpaceXは約1時間後に打ち上げを行い、再び同数となった。その後も何度かロシアが追い付いているが、SpaceXが先行している状態だ(Space Launch Report — 2017 Orbital Launch Log )。 米国ではUnited Launch Allianceも5回の打ち上げに成功しており、Orbital ATKが26日にMinotaur IVロケットの打ち上げに成功したため、米国の打ち上げ成功回数は合計18回。このほか、中国と欧州が6回、日本とインドが4回の打ち上げに成功している。