AV-TESTの家庭向けPCセキュリティ製品耐久テスト、1位はKaspersky
2017年8月25日 22:52
headless曰く、 ドイツの独立系ITセキュリティ機関AV-TESTがWindows版の家庭向けセキュリティスイート18製品を対象に、6か月にわたる耐久テストを実行した結果を発表している(Softpedia)。
テストは通常のAV-TESTによるテストと同様、保護能力を評価する「Protection」、パフォーマンスへの影響を評価する「Performance」、誤検出の少なさなどを評価する「Usability」の3つのカテゴリーで行われ、各カテゴリー6点満点、合計18点満点でスコアが付けられる。ただし、通常のテストが2か月間なのに対し、今回のテストは2017年1月~6月の6か月間継続して実施された。
総合1位となったのは18点満点を獲得したKaspersky Internet Security。Norton SecurityとTrend Micro Internet Securityが17.8点、Bitdefender Internet Securityが17.7点で続く。2位~4位はいずれもProtectionとPerformanceで6点満点を獲得しており、Usabilityのスコアで順位が分かれた。5位のAviraはUsabilityで6点満点を獲得したが、Protectionが5.7点、Performanceが5.8点で合計17.5点となっている。これら5製品は通常のテストで18点満点を獲得することが多いトップグループの常連だ。
上位4製品以外では、総合6位のF-Secure Safe(16.8点)と総合9位のAvast(16.5点)がProtectionで6点満点を獲得している。BitdefenderとF-Secure、Kaspersky、Nortonは未知のマルウェア/既知のマルウェアともに100%の検出率となっており、検出率ではF-SecureがTrend Microを上回る。なお、Protectionのスコアが4.7点と最も低く、総合13位のMcAfee Internet Security(16.1点)でも検出率は97.7%/99.8%であり、全体に検出率は高い。
KasperskyとAvira以外でUsabilityの6点満点を獲得したのは、総合16位のESET Internet Security(15.6点)のみ。Performanceで6点満点を獲得したのは総合1~4位の4製品のみとなっている。
MicrosoftのWindows Defender Antivirusは15.5点で総合17位。最下位のComodo Internet Security PremiumはProtectionとUsabilityで5.2点を獲得したものの、Performanceが3.2と低く、総合13.6点で唯一15点を下回った。