民進、比例当選し離党の2人に議員辞職を勧告 除籍処分に

2017年8月25日 11:47

 民進党は23日開いた常任幹事会で、いずれも比例代表で議員資格を得た横山博幸、木内孝胤(たかたね)両衆院議員が離党届を提出していた案件で、これを受理せず「除籍処分」と決めた。合わせて、両氏が比例代表で当選したことを踏まえ「議員辞職の勧告を行う」こととした。

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 横山議員は1期目。比例代表四国ブロックで当選した。木内氏は2期目。比例代表東京ブロックで当選した。

 民進党代表選に立候補している枝野幸男氏(元官房長官)は「党を出る選択についてはいろいろな考え方があるが、厳しい状況のなかでこうした行動を取った人には厳しく対応しなければいけない。民進党だから彼らに投票した人もいる。基本的にはそこにはきちんと対抗馬を立てるというけじめをつけていかないと党はまとまっていけない」と22日の日本記者クラブ主催候補者討論会で語った。

 この考えをどう思うかとの問いに、前原誠司候補(元外務大臣)も「比例代表で当選した議員は除籍処分、小選挙区当選した議員は離党届を受理するという蓮舫代表体制の対応について一定の理解をする」とした。そのうえで、選挙時に対応馬を擁立するかどうかでは「今の政治状況や今後のあり方、党内に対するガバナンスなどさまざまなことを含め総合的に勘案していく」とした。いずれにしても、比例代表当選者が離党する場合は除籍処分し、厳しく対応するという点では認識を共有しているもよう。(編集担当:森高龍二)

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