部下の裏切りを許した武将

2017年8月23日 16:39


*16:39JST 部下の裏切りを許した武将
 三国志に登場する天下人・曹操(そうそう)。当時の歴史をドラマチックに描いた「三国志演義」の影響から、冷酷で計算高い人物とされていますが、実は部下からの信頼が厚く、適材適所で人を重用した名将でした。


 彼の心の広さを物語るエピソードをご紹介します。


 漢朝末期、曹操は当時の有力者・袁紹(えんしょう)を破り、勢力を拡大していた。


 ある日、曹操軍が袁紹から奪い取った戦利品を調べていると、複数の手紙が見つかった。それは曹操から寝返って、袁紹の側につくという背信の手紙で、明らかに曹操の部下たちが書いたものだった。護衛の一人がすぐに手紙を曹操に渡した。


 曹操は中身を見ずに、すぐに燃やすよう命じた。


 護衛は曹操に聞いた。「なぜ手紙を読まれないのですか?裏切り者は処罰いたしましょう」


 曹操は答えた。「戦っていた時、袁紹は大軍を率いており、私にも勝てるかどうか分からなかった。こんな私のために、部下全員が完璧に忠実になることなどあろうはずがない」


 それを聞いた周りの者たちは、曹操の寛大な処置に心を動かされたという。

(翻訳編集・郭丹丹)

【ニュース提供・大紀元】《HT》

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