【新規上場(IPO)銘柄】旅工房はコア商品の充実化に期待、第1四半期営業赤字を織り込む

2017年8月23日 06:58

 旅工房<6548>(東マ)は、4月18日に東京証券取引所マザーズ市場に上場。同社は、旅行代理店として、主に国内の個人・法人顧客向けに海外旅行の手配サービスを提供している。同社グループは早くからインターネットの可能性に着目し、旅行商品のオンライン販売で成長している。

 今2018年3月期第1四半期は、海外旅行と国際交流の発展を支援するため、「パスポート申請費用キャッシュバックプログラム」を実施(通年化)。スマートフォン経由での流入が約70%を占めることから、「スマホファースト」での商品ページのリニューアル実施。株式会社日本旅行と提携し、同社が企画するJRや新幹線と宿泊をセットにした国内旅行商品の提供を開始している。

 今18年3月期第1四半期業績実績は、売上高43億8100万円、営業損益1億8400万円の赤字、経常損益1億8900万円の赤字、最終損益1億3200万円の赤字に着地。特に4月から6月は海外旅行者が少ない傾向にあるうえ、今後の成長に向けた積極的な人材採用と広告費の増加による営業赤字で想定内といえる。

 今18年3月期業績予想は、売上高240億5600万円(前期比6.8%増)、営業利益3億3200万円(同6.0%増)、経常利益3億2300万円(同7.7%増)、純利益2億0700万円(同8.2%増)を見込む。

 株価は、4月26日につけた上場来高値5580円から8月14日に上場来安値2703円と52%調整。その後、モミ合っているが、第1四半期営業赤字を織り込んだ感はある。成長戦略としてコア商品の充実化を図っているが、中でも日本初海外旅行は、世界123か国に対応済みで、未対応地域への進出、世に出ていない隠れたツアーの発掘を推進することから、今後展開は期待される。第2四半期は夏休み期間にあり業績は上向き通期業績予想は達成できる見通し。ここから下値を固めるか注目したい。(株式評論家・信濃川)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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