パケ死が嫌、外出先でスマホ動画を見ない人7割 モバーシャル調査
2017年8月22日 21:23
スマホで動画を見ることは当たり前の時代となったが、いつでもどこでもというわけではないようだ。動画制作・動画マーケティングを支援するモバーシャルは、20代〜50代の男女700名を対象に、4月に実施したスマートフォンの動画視聴実態調査の追加調査を行った。
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6月19日に公開した「第4回スマートフォンの動画視聴実態調査」では、スマホでWeb動画を視聴する環境について質問したが、この調査では就寝前にベッド・ふとんの中でテレビや動画を視聴する人が多くいた。その一方で電車内やバス内、職場、学校、飲食店などではWeb動画を視聴する人が減少しているという結果が出ていた。
今回の追加調査では、外出中におけるWeb動画の視聴実態に焦点をあてている。まず、外出時にスマホでWeb動画を視聴するか質問。すると、73.1%が外出中にスマホで動画をあまり見ないと回答。その理由だが、「外だと動画に集中できない」(31.8%)、「携帯会社のデータ通信量がかかる」(31.3%)という回答が多かった。特に月の高速データ通信量の上限を超え、通信速度が遅くなる「パケ死」を懸念するユーザーが未だに数多くることが分かった。
仮定の話だがもしも携帯会社のデータ通信量がかからなければ動画を見るか?と質問。「たまに視聴すると思う」「よく視聴すると思う」と約9割が動画を見ると回答している。
今月はパケットが十分に余っているので、少し気をゆるめて外出先でスマホ動画などを使用しているとあっという間にパケット上限に近づいていたという経験はないだろうか。筆者は何度か上限を超えてパケ死した経験がある。携帯会社のデータ通信量が使い放題や今よりもずっと低額となった場合、外出中に動画を視聴する人ははるかに多くなると断言できる。すると広告の在り方も一変し、またスマホの使用頻度も今よりも上がるだろう。そうなれば、電車の中ではイヤホンをしてスマホを見つめる乗客でごったがえすかもしれない。(記事:久保圭大郎・記事一覧を見る)