ModiFace、スキン評価プラットフォーム発表 美容界にもAR上陸

2017年8月22日 17:29

 カナダModiface(総代理店テック・パワー)は21日、美容ブランド向けにスキン評価プラットフォームの提供を発表した。これにより、スキン診断による化粧品提案に加えて、スキンコンサルティングも可能となる。これまでModifaceは、AR技術を用いた、メイクアップシミュレーションやアンチエイジングシミュレーションにより、最適な化粧品をユーザーに紹介するビジネスを北米・欧州で展開してきた。

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 メイクアップシミュレーションは、AR技術で化粧のでき栄えを確認できる優れものだ。ライブ映像として、ユーザーのメイクアップを行ったシミュレーションの姿を、タブレット端末に瞬時に映し出す。店舗売り場に設置したタブレット端末を覗くだけで、自分のメイク後の姿を見る事ができるため、短い時間で、流行のメイクや化粧品の試行を確認でき、強力な集客ツールとなるであろう。

 今回の発表は、より有益なスキンコンサルティングに基軸を移し、サービスの幅を広げ、顧客の囲い込みを狙う意図があると思われる。

●スキンコンサルティング要旨
 ModiFace創業者でCEOのParham Aarabi博士は、「ユーザーの肌を批評し、肌年齢を測定するのではなく、現在の肌年齢について素晴らしい点や、肌の健康を維持向上させる方法を、我々はユーザーに知らせていく」と語る。これは、今後の進むべき道を雄弁に語っている。

●スキン評価プラットフォームの構成
 スキン評価は、ユーザーが自身の写真をアップロードすることから始まり、肌のキメ、乾燥具合、シミの評価などを元に、複数に亘るステップを通して、その写真を分析する。次に肌を全体的に健康な状態に保ち、より良い状態にするため、ユーザーそれぞれのモチベーションに応じて提案するという。

 このプラットフォームはWindows、iOS、アンドロイドに対応し、モバイル、タブレット、デスクトップ等、すべてのデバイスで使用可能という。

●美容界のAR(ModiFace、スキン評価プラットフォーム)のテクノロジー
 ModiFaceのスキン評価プラットフォームは、画像認識によるスキン解析技術の上に、最先端のスキン分析技術と3Dライブシミュレーションを加えた構成である。また、肌の可視化と定量化に関しては、特許取得済であるという。

 この技術は、フランス・ロレアルのスキンケア子会社Vichyと共同で試験を行い、Vichy社ホームページに最近掲載され、世界に向けて発信済である。なお、スキン評価テクノロジーは、各化粧品ブランドによるインテグレーションが可能である。(記事:小池豊・記事一覧を見る

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